2008年01月

2008年01月29日

●赤の広場にBlue Gene/Pがやってくる

・モスクワ大学にIBM Blue Gene/Pが決まり、4月に入るそうです。応用分野はナノテクノロジー、材料科学そしてライフサイエンスといわば定番といったところです。

・IBMのプレスリリース 「Blue Gene coming to Red Square」に出ていました。

・システムは2ラック(8,192プロセッサー)という小さな構成ですが性能は27.8TFLOPSとTop500リストの50位以内に入る性能で、こんなものを米国政府がロシアに輸出を認めるということは一昔前には考えられなかったことでした。

cheer_hpc at 22:54|Permalinkclip!ニュース 

2008年01月26日

●IBM、Intel、CiscoがHPCセンターをオープン

IBM、Intel、 CiscoがフランスのモンペリエにあるIBMのHPC施設を拡大する形でヨーロッパにHPCセンターをオープンしました。

IBMのプレスリリースによると、このHPCセンターではIBMのx86系サーバー System x と BladeCenterをベースに、Cisco社がInfiniBand と Ethernetテクノロジーを担当、Intel社がマルチコア・プロセッサーとHPCアプリケーション・スキルを担当して、総合的なテストベッドを提供するそうです。

コンピューター・メーカー製の大型スーパーコンピューター、例えばIBM System pサーバーの大規模クラスター・システムであれば、サーバー、インターコネクト・スイッチからOSまで全てメーカーであるIBMが把握し、検証もできているわけです。

しかしx86ベースのLinuxクラスターでは、別々の企業なり開発グループがしのぎを削って開発した製品の中からハードウェア、ソフトウェア、OSを自分の判断で選んでシステムを完成させるスタイルが基本です。まさにOff-the-Shelfと言われる由縁ですが、こうなると組み合わせの数だけでも大変な量になり、その製品も短期間でモデル・チェンジ、バージョン・アップによって変化し続けています。

そうした状況の中、任意に組み合わせたシステム構成が正しく動くかどうか簡単にわかるものでもないし、どこにも答えは書いてありません。

そのため、なんのトラブルもなしに高い性能を発揮できるHPCクラスター・システムを完成させるには相当な専門知識と検証経験が必要になろうことは容易に想像できます。

そこでモンペリエのHPCセンターの目的としては、部門ユーザーのような中小規模のHPCユーザーのためにクラスター・システムのセットアップやオペレーションを簡単化して、Linuxクラスターの大きさを決めたり、検証したり、さらにFluentのようなコア・アプリケーションのベンチマークまでもできるようにするとあります。このように、HPCセンターはさしせまっての現実の要請に応えるために設立されたように受け取れます。



中小規模の研究室の中にHPC向けのLinuxクラスターの専門知識と検証経験を備えた人がいるケースは極めてまれだと思います。
中小規模のユーザーまでもがHPCの利益を広く享受できていくためには、こうしたHPCセンターの重要性がいっそう増していくと思います。


cheer_hpc at 01:49|Permalinkclip!ニュース 

2008年01月25日

●理研シンポジウム「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」

「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」と題した理研シンポジウム (平成20年3月13日(木)〜14日(金)、和光市の理化学研究所 鈴木梅太郎ホール)の開催が案内されています。

いま申込み受付中ですが、この案内によると今年も恒例のベンチマーク・コンテスト(内容についてはまだ準備中となっています)が行われるようです。


Cell/B.E.プロセッサーを使用したHimenoBMTの応募が出たりすると面白いのですが。HimenoBMTをするにはPS3の持つ256MBのメモリーではメモリー不足になるだろうとも聞いたりしているので、やはり2GBを備えたIBMのCell/B.E. ブレード・サーバー QS21を使わないと難しい?

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2008年01月15日

メイヨークリニックのCell/B.E.による医用画像処理

メイヨークリニックはその名前から受けるイメージとは全くかけはなれ、全米屈指の巨大病院です。しかもその優秀さでは米国でもトップを争っている病院だそうです。

・そのメイヨークリニックがIBMと共同でMedical Imaging Informatics Innovation Center(MI3C)を設立するという発表がIBMからなされています。

・メイヨークリニックは以前からCell/B.E. を使用した医用画像処理への取り組みをIBMと共同ですすめていましたから、これがMI3C設立によりさらに強化されていくことになります。

ガンの画像診断にこれまでは数時間要していたのが数秒に短縮されたともありますが、この発表にあるYou Tubeのムービーはなかなか面白いです。PS3も引き合いに出してCell/B.E.を紹介しているのは、やはり知名度が高いからでしょうか。

・最近のIBMの発表には今回のようにYou Tubeのムービーがつくことが多いですが、百聞は一見にしかず、確かにわかりやすいです。

(日本語でのニュースも1月16日に出ていますね。)

cheer_hpc at 23:34|Permalinkclip!ニュース 

2008年01月08日

●"T2Kオープン スパコン"

・東大、筑波大、京大の"T2Kオープン スパコン"(T2Kは東大、筑波大、京大のイニシャル(TTK)からきている)と言われる仕様を満たす大規模HPCシステムの入札結果が昨年の暮れに発表されていました。

・そして今日の日立製作所のニュースリリース「東京大学情報基盤センターから国内最高性能のスーパーコンピュータシステムを受注」で具体的なシステム構成が紹介されています。

● OSはRed Hat Linux
● 1ノードにクアッドコアAMD Opteronプロセッサー(2.3GHz)を4個搭載 (ということは16コア/ノード)
● 1ラックに16ノードを格納し、3,738 GFLOPS/m**2を実現する省スペース (256コア/ラックになる)
● 2Uサイズのノード952個(60ラック相当)を、高速多段クロスバネットワークで接続
● 米国Myricom社のMyri-10Gネットワークを採用し、10ギガビットイーサネット級のノード間高速通信を実現

・この表現だけからだと”高速多段クロスバネットワーク=Myri-10Gネットワーク”とも受け取れますが、何かおかしい。実際はどうなのでしょうか。

最大理論ピーク性能は140TFLOPSで、2007年11月版のTop500リストのRPeakの順番だけから見ると6位に入る性能です。LINPACKの性能が順当に達成できると2008年6月版でTop10に入る可能性は相当高そうです。もちろん国内ではトップの性能です。

・東大は日立製作所が受注していますが、筑波大をクレイ・ジャパン・インク/米Approが受注、京大が富士通、と日経ITpro等で報道されています。

・いずれも各大学のいわゆる大型計算センターのシステムなので、その基本要件には、多様化した大学ユーザーの計算ニーズに対応できないといけないと言う問題意識が反映されています。

・ユーザーについては最近さらに進んで、大学ユーザーだけでなく民間企業へのマシンタイムの提供も文部科学省「先端研究施設共用イノベーション創出事業」プログラム から支援を受け、公募で行われているとは知りませんでした。


正月にはPS3を買ってYellow Dogを入れてと考えていたのも、知人が暮れにWiiを持参してやってきたのが運の尽き、Amazonから翌日配達でFitのボードも手に入れ、すっかり遊んでしまいました。まだ手や腹筋が痛い・・・。

ところで、ニュース・リリースによると日立の自動並列コンパイラが提供されるようですが、これも両刃の剣で、大学生ならば少し苦労してプログラミングやチューニングをしたほうが、多少生産性は落ちても結局は日本の国力・競争力強化につながるのにと考えてしまうのはまだ少数派?



cheer_hpc at 23:35|Permalinkclip!一般  | ニュース

2008年01月01日

●新年おめでとうございます

冬富士


新年おめでとうございます。

2008年がHPCとHPCのみなさまにとって実り多い年でありますように。


                      2008年 元旦










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