2008年03月

2008年03月26日

● 「T2Kシンポジウムつくば2008」が4/7に筑波大で開催

・筑波大学計算科学研究センターで4月7日(月)に「T2Kシンポジウムつくば2008」が開催されます。

・詳細についてはシンポジウムホームページに掲載されてます。
   http://www.ccs.tsukuba.ac.jp/workshop/t2k-sympo2008/
  申し込み締め切りは来週の3月31日(月)です。

・同シンポジウムの案内によると、「筑波大学では2008年6月より、超並列クラスタ型の次期スーパーコンピュータの運用を開始します。本システムは、単に筑波大学内での利用に留まらず、全国共同利用に供され、つくば地区を始めとする様々な大学・研究機関からの利用を予定しています。本シンポジウムでは、次期スーパーコンピュータの概要・運用体制・利用方法・研究展開等に関するアナウンスと、本システムを有効利用するための各種議論を行います。」とのことです。


4月初め、筑波はさぞかし春爛漫の景色に満ちているのでしょうが、花粉はどうでしょう・・

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2008年03月24日

●HPCの教育

・「スパコン使いこなせ 神大が研究者養成講座」という神戸新聞の記事によると神戸大の「第一回シミュレーション・スクール」が3月17日から5日間の合宿形式でおこなわれ、神戸大のほか愛媛大、金沢大、九州大の院生計約60人が参加したそうです。
・詳しい中味はわかりませんが合宿形式とあるので相当ハードな内容で、参加者には大きな刺激になったと思います。参加者のレベルも様々で、主催者側も苦労されたと想像できますが、有意義な試みだと思います。

日本のHPCの将来がこのところ心もとなく感じるようになってきた(?)こともあって、2/28に開催された多圏地球COEの「HPC教育に関するワークショップ」に出席したばかりですが、これは最近のHPC教育の試みについて知るよい機会になりました。
 
・このワークショップは、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻において,2003年度から開始された 「多圏地球COE」の中で、特に2004年度から開講した「並列プログラミング」など先端的な計算機環境利用のためのHPC(High-Performance Computing)教育に関するものです。

・3月末で終了するCOEですが、ここでのHPC教育はこれまでに無いチャレンジングな試みとして広く注目を集めるとともに,大きな効果をあげてきたと先のホームページで紹介されています。

。ワークショップでは、中島研吾先生(東大・理・地球惑星)が まとめと課題と題して「並列計算プログラミング」「先端計算機演習」について、古村孝志先生(東大・地震研)が「先端計算地球科学」についてそれぞれフランクでわかりやすく話されていました。

・D1の院生をターゲットにしたせいか講義も充実した内容で、このHPC教育にどれだけ力をかけて高いレベルを維持してきたのか、努力のあとがうかがわれます。

・カリキュラム内容を狭い範囲に限定せず、中島先生が強調するSMASH(Science, Modeling, Algorithm, Software, Hardware)をカバーすることを念頭に、アプリケーション中心という方針のもと優れたソース・コードを読む能力を身につけさせることにも重点を置くなど、より実践的かつ幅広い視野に立った丁寧な教育がうかがわれて、いろいろと共感できる内容でした。

・講義のボリュームが多すぎたかもしれないとか、はじめの予想に比べて講義の受講者数が少なかった、ターゲットのD1よりM1の院生が多かったためレベル設定がしにくかった等々運営面で難しい点もあったようです。

・そうはいっても、受講者の大石さん(受講時にD3)と松村さん(D3)のHPC分野の研究発表については、招待講演者のMarques氏(LBNL)も感心していたので、少なくとも少数の受講生は確実に高いレベルに達していたと思います。

・COEのHPC教育のカリキュラム内容が充実していただけに、e-ラーニングなどを利用して全国的な規模で講義や実習が出来たらいいなと思いましたが、冒頭の神戸の例を見ても、縦割りプロジェクトが普通という現状では、一朝一夕にはできないのでしょう。

上の例は大学の若手研究者(または研究者候補)を対象にしたHPC教育のアプローチですが、アプローチの両極としては
A) HPCを基礎から時間をかけてたたき込んでいくアプローチと
B) HPCのおもしろさや有用さを短期間に感じとらせ、後は本人やグループの努力にまかせるアプローチ、のふたつの方法が考えられます。「多圏地球COE」のカリキュラムは1)に近く、「シミュレーション・スクール」はもっと2)に近いように見えます。

・ 私個人のコンピュータ教育を受けた経験 ― (1) 院生時代には実験三昧、大型計算機センターにはほとんど近づかなかった。(2) それが日本IBMの新入社員教育でアセンブラー中心に連続16ヶ月ほど(技術教育だけではないが約3,000時間)詰込み教育に曝された。(3) その後On the Job Trainingと称する実務経験で先輩の指導を1-2年受けて、いちおう専門家の卵としての業務をすることを許された― から言えば、A)を最初におこない、その後でB)に入るのが自然な流れに思えます。ただこれは専門家育成を目的とする教育ですから、大学にはもっと柔軟な形があってもいいとは思います。

・HPCでよく言われる課題のひとつに、PCやワークステーション、あるいは小型SMPサーバーを使用したシミュレーションで満足している大多数のユーザー層のボトムアップ (HPCのスキルと使用システムの両面で)というのがあります。ただ、画一的なボトムアップの必要性は小さいのではないでしょうか。

・いまスーパーコンピューターを対象に、大学や研究機関でのHPCの活性化と成果を拡大することを重視するのであれば、まず研究者が自分の研究にHPCを応用できる可能性を発見できるようなHPC教育を行ない、次にはそうした中から実際にHPCに取り組む活動的な研究者が並列プログラミング、チューニングといった具体的なインプリメンテーションへと進めるように、SMASH全体について総合的に指導・支援できる、層の厚いプロフェッショナル(研究者レベル)が控えているというような、大学や研究機関を横断して存在するバーチュアルなHPC教育・指導システムが今の時代に合致していると思います。

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2008年03月15日

● 今週のセミナーから

・めっきり春らしくなってきましたが、このところの花粉症に加え、後半には治療した歯が痛み初め最低の週でしたが、どうやら復旧に向かっています。

・「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」の理研シンポジウムは、そんなことからやむなく欠席。

・火曜日に開催されたCell/B.E. 実践活用セミナーの方は、Terra SoftのKaiさんの米国らしい活動的な雰囲気を感じさせるよい講演でしたし、他の国内の三人の講師もそれぞれ特長を発揮したよい内容の講演でした。講師・参加者間のコミュニケーションも多かったし、総じてよいセミナーだったです。

講演資料Webサイトからダウンロードできるので、セル・プロセッサーのHPCへの応用に興味のある方は特にご推薦です。

cheer_hpc at 10:41|Permalinkclip!イベント・セミナー  | 一般

2008年03月10日

●2007年度 理研シンポジウム−ペタ超級のアプリケーション開発に向けて

・「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」をテーマにした2007年度 理研シンポジウムが今週の木・午後〜金に理研 和光本所で開催されます。

・プログラムと講演のアブストラクトも理研シンポジウムのWebサイトに掲載されていました。

・一日目は理研RSCCの報告や国内講師による講演、ベンチマーク・コンテストの表彰など。

・二日目が、次世代スーパーコンピュータプロジェクトや海外講師の招待講演、懇親会など。懇親会は当初の予定から二日目へ変更になっています。


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