2007年12月18日

●1PetaFLOPSのRoadrunnerが最終フェーズに

1PetaFLOPSの持続性能を目標にしたロスアラモス国立研究所(LANL)のRoadrunnerが、いよいよ最終フェーズに入り、そのお祝いが行われたそうです。楽しそうな写真も紹介されています。

・RoadrunnerはCell BroadBand Engineをアクセルレータにした最初のスーパーコンピューターで、LANLとIBMの共同開発プロジェクトとして2006年始めにスタートしています。最初に第一フェーズの71TFLOPSのクラスター・システムから始まり、この10月に第二フェーズを終え、National Nuclear Security Administration(NNSA)と、独立HPC専門家チームという二つの外部アセスメントを受けていました。

・その結果を受けてLANLは最終フェーズすなわちフル・スケールのRoadrunnerの開発に入ることを決め、NNSAの承認が降り次第フル・スケールのRoadrunnerの入手を進めます。マシンがIBMからLANLに到着するのが2008年秋、最初のアプリケーションが走るのが2009年1月ということです。

・このスケジュールどおりだと、SC08のタイミングではTop500の1位は依然LLNLのBlue Gene/Lになっている可能性が高いので、LANLとしてはもう少しスケジュールを前倒ししたいところだと思います。

・ともあれ、このテクニカルアセスメントのための資料が紹介されています。この中の"Roadrunner Applications Team: Cell and Hybrid Results to Date"というのを見るとLANLは2003年からすでにAcceleration modelを検討していてFPGAGPによる小規模システムの結果から自信を得、2006年、いっきにCell/B.E.で1 PetaFLOPSの挑戦に出たようです。決して唐突ではなかったわけです。

・Roadrunner projectにはLANLの100人以上のスタッフが参加し、プロジェクトのコストは約$120M (ざっと130億円)の予定とあります。LLNLとIBMとのBlue Gene/Lの共同プロジェクトでもそうですが、特にRoadrunnerでは製品を使用することを前提に設計しているので、計画がたてやすいという利点がIBM, LANL双方にありそうです。

・ただし、この種のシステムの性能と開発コストの関係は、使用目的、信頼性(MTBFなど)、それらを反映したアーキテクチャの先進性の度合い、さらには開発コストの回収計画等々でさまざまに変わるものなので、表面的なコスト-性能比の比較はもはや無意味でしょう。



別の見方をすれば、使用するアプリケーションを通じてその性能のシステムから得られる価値をいくらに評価するかがプロジェクトの価値でしょうから、米国National Nuclear Securityのプロジェクトというのは強いですね。日本では何にあたるのでしょうか。おそらく、省石油に関したものすべて?

cheer_hpc at 23:51│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!一般 | ニュース

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