2008年01月26日

●IBM、Intel、CiscoがHPCセンターをオープン

IBM、Intel、 CiscoがフランスのモンペリエにあるIBMのHPC施設を拡大する形でヨーロッパにHPCセンターをオープンしました。

IBMのプレスリリースによると、このHPCセンターではIBMのx86系サーバー System x と BladeCenterをベースに、Cisco社がInfiniBand と Ethernetテクノロジーを担当、Intel社がマルチコア・プロセッサーとHPCアプリケーション・スキルを担当して、総合的なテストベッドを提供するそうです。

コンピューター・メーカー製の大型スーパーコンピューター、例えばIBM System pサーバーの大規模クラスター・システムであれば、サーバー、インターコネクト・スイッチからOSまで全てメーカーであるIBMが把握し、検証もできているわけです。

しかしx86ベースのLinuxクラスターでは、別々の企業なり開発グループがしのぎを削って開発した製品の中からハードウェア、ソフトウェア、OSを自分の判断で選んでシステムを完成させるスタイルが基本です。まさにOff-the-Shelfと言われる由縁ですが、こうなると組み合わせの数だけでも大変な量になり、その製品も短期間でモデル・チェンジ、バージョン・アップによって変化し続けています。

そうした状況の中、任意に組み合わせたシステム構成が正しく動くかどうか簡単にわかるものでもないし、どこにも答えは書いてありません。

そのため、なんのトラブルもなしに高い性能を発揮できるHPCクラスター・システムを完成させるには相当な専門知識と検証経験が必要になろうことは容易に想像できます。

そこでモンペリエのHPCセンターの目的としては、部門ユーザーのような中小規模のHPCユーザーのためにクラスター・システムのセットアップやオペレーションを簡単化して、Linuxクラスターの大きさを決めたり、検証したり、さらにFluentのようなコア・アプリケーションのベンチマークまでもできるようにするとあります。このように、HPCセンターはさしせまっての現実の要請に応えるために設立されたように受け取れます。



中小規模の研究室の中にHPC向けのLinuxクラスターの専門知識と検証経験を備えた人がいるケースは極めてまれだと思います。
中小規模のユーザーまでもがHPCの利益を広く享受できていくためには、こうしたHPCセンターの重要性がいっそう増していくと思います。


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