イベント・セミナー
2008年07月07日
●IBM CAEセミナー 2008
・IBM CAEセミナー 2008が7月30日(水)にIBM箱崎事業所で開かれます。
・CAE(Computer Aided Engineering)というように製造業界からの事例―たとえばPOWER6ユーザーの東邦ガス株式会社 総合技術研究所の事例など―が多く紹介されているのが目立ちます。
・あとクラウドコンピューティングの講演などもあります。
今日は七夕、三日間の洞爺湖サミットが始まりましたが、グリーンにちなんで(?)日本IBMサイトの黒地に白のIBMロゴがグリーンになるといううわさが流れていました。今見ると確かにIBMロゴが刷毛のようなものでグリーンに塗り替えられてしまいました。これはこの期間中、日本のサイトだけがグリーンになるらしいのですが、ロゴを極めて大切にしてきたIBMにとって希な例でしょう。
・CAE(Computer Aided Engineering)というように製造業界からの事例―たとえばPOWER6ユーザーの東邦ガス株式会社 総合技術研究所の事例など―が多く紹介されているのが目立ちます。
・あとクラウドコンピューティングの講演などもあります。
今日は七夕、三日間の洞爺湖サミットが始まりましたが、グリーンにちなんで(?)日本IBMサイトの黒地に白のIBMロゴがグリーンになるといううわさが流れていました。今見ると確かにIBMロゴが刷毛のようなものでグリーンに塗り替えられてしまいました。これはこの期間中、日本のサイトだけがグリーンになるらしいのですが、ロゴを極めて大切にしてきたIBMにとって希な例でしょう。
2008年05月29日
●間近のセミナーふたつ
いよいよ梅雨ですが、こういう時には終日セミナーに出て落ち着いた気分で新しい知識を仕入れるのもいいですね。間近のセミナーをふたつ。
まず長年続いている☆NEC・HPC研究会☆が6月19日(木)に開催されます。
もう25回になるのですね。今回のテーマは地球環境問題へのアプローチです。東大の住先生の数値シミュレーションを用いた地球温暖化対策の将来についての講演を初めとして興味深い講演が並んでいます。
歴史のあるベクトル型スーパーコンピューターをベースにしたNEC・HPC研究会とは対照的なセミナーが、新しいアーキテクチャのCell Broadband Engineを軸にした☆Cell/B.E.ソリューションセミナー☆です。
新世代のCell/B.E.にあたるIBM PowerXCell 8i が最近登場しましたが、案内によるとRoadrunnerスーパーコンピューターの最新状況やCell/B.E.を用いた最新ソリューションなども紹介されるようです。こちらは一日がかりの盛りだくさんな内容から構成されています。
Cell/B.E.ソリューションセミナーは6月10日(火)に六本木の日本IBM本社で開催されます。
まず長年続いている☆NEC・HPC研究会☆が6月19日(木)に開催されます。
もう25回になるのですね。今回のテーマは地球環境問題へのアプローチです。東大の住先生の数値シミュレーションを用いた地球温暖化対策の将来についての講演を初めとして興味深い講演が並んでいます。
歴史のあるベクトル型スーパーコンピューターをベースにしたNEC・HPC研究会とは対照的なセミナーが、新しいアーキテクチャのCell Broadband Engineを軸にした☆Cell/B.E.ソリューションセミナー☆です。
新世代のCell/B.E.にあたるIBM PowerXCell 8i が最近登場しましたが、案内によるとRoadrunnerスーパーコンピューターの最新状況やCell/B.E.を用いた最新ソリューションなども紹介されるようです。こちらは一日がかりの盛りだくさんな内容から構成されています。
Cell/B.E.ソリューションセミナーは6月10日(火)に六本木の日本IBM本社で開催されます。
2008年04月22日
● Cellスピードチャレンジ 2008の審査結果
・Cellスピードチャレンジ実行委員会から、Cellスピードチャレンジ 2008の審査結果がホームページで公開されています。
・このコンテストは規定課題部門(課題が「連立一次方程式の求解」)と、自由課題部門とに分かれていて、規定課題は学生のみの参加ですが、自由課題の方は学生以外も参加できるとしています。
・それぞれ上位3チームが入賞していますが、東京工業大学小長谷研究室が規定課題で第1位、自由課題で第2位と、完全優勝は逸したもののすばらしい成績です。
・3月に小長谷先生と、さる会合で雑談をしていたときにCell/B.E.のLINPACK性能はすごいとしきりに強調されていましたが、このことだったようです。
・規定の「連立一次方程式の求解」の得点は、実行時間に応じて加点する方法が用いられ、全チームの得点が公表されています。
規定課題部門の上位入賞チームは、
第1位 92 点 東京工業大学小長谷研究室
第2位 48 点 TenForks
第3位 43 点 redb
と、1位の小長谷研究室の得点が2位のTenForksの得点と大差です。これはおそらくCell/B.E.がプログラミングによって大きな性能を引き出せるということを示していて、たいへん工夫(苦労)しがいのあるプロセッサーと言えます。そうした点では、ベクトル・プロセッサーが世の中に出始めた頃といくぶん似ている状況なのかもしれません。
・自由課題部門の上位入賞は
第1位:チーム Mitochondria
「Cell Broadband Engine に対する重力多体問題計算の最適化」
第2位:チーム 東京工業大学小長谷研究室
「Cell BE プログラムの最適化手法の提案」
第3位:チーム itotlabo
「Cell を用いたクラスタシステムによる計算機合成ホログラムの高速化」
となっています。
・IBMのCell/B.E.のロードマップでは、倍精度浮動小数点演算の性能が大幅に向上する計画になっているので、これからが大変楽しみなプロセッサーと言えます。
・このコンテストは規定課題部門(課題が「連立一次方程式の求解」)と、自由課題部門とに分かれていて、規定課題は学生のみの参加ですが、自由課題の方は学生以外も参加できるとしています。
・それぞれ上位3チームが入賞していますが、東京工業大学小長谷研究室が規定課題で第1位、自由課題で第2位と、完全優勝は逸したもののすばらしい成績です。
・3月に小長谷先生と、さる会合で雑談をしていたときにCell/B.E.のLINPACK性能はすごいとしきりに強調されていましたが、このことだったようです。
・規定の「連立一次方程式の求解」の得点は、実行時間に応じて加点する方法が用いられ、全チームの得点が公表されています。
規定課題部門の上位入賞チームは、
第1位 92 点 東京工業大学小長谷研究室
第2位 48 点 TenForks
第3位 43 点 redb
と、1位の小長谷研究室の得点が2位のTenForksの得点と大差です。これはおそらくCell/B.E.がプログラミングによって大きな性能を引き出せるということを示していて、たいへん工夫(苦労)しがいのあるプロセッサーと言えます。そうした点では、ベクトル・プロセッサーが世の中に出始めた頃といくぶん似ている状況なのかもしれません。
・自由課題部門の上位入賞は
第1位:チーム Mitochondria
「Cell Broadband Engine に対する重力多体問題計算の最適化」
第2位:チーム 東京工業大学小長谷研究室
「Cell BE プログラムの最適化手法の提案」
第3位:チーム itotlabo
「Cell を用いたクラスタシステムによる計算機合成ホログラムの高速化」
となっています。
・IBMのCell/B.E.のロードマップでは、倍精度浮動小数点演算の性能が大幅に向上する計画になっているので、これからが大変楽しみなプロセッサーと言えます。
2008年03月26日
● 「T2Kシンポジウムつくば2008」が4/7に筑波大で開催
・筑波大学計算科学研究センターで4月7日(月)に「T2Kシンポジウムつくば2008」が開催されます。
・詳細についてはシンポジウムホームページに掲載されてます。
http://www.ccs.tsukuba.ac.jp/workshop/t2k-sympo2008/
申し込み締め切りは来週の3月31日(月)です。
・同シンポジウムの案内によると、「筑波大学では2008年6月より、超並列クラスタ型の次期スーパーコンピュータの運用を開始します。本システムは、単に筑波大学内での利用に留まらず、全国共同利用に供され、つくば地区を始めとする様々な大学・研究機関からの利用を予定しています。本シンポジウムでは、次期スーパーコンピュータの概要・運用体制・利用方法・研究展開等に関するアナウンスと、本システムを有効利用するための各種議論を行います。」とのことです。
4月初め、筑波はさぞかし春爛漫の景色に満ちているのでしょうが、花粉はどうでしょう・・
・詳細についてはシンポジウムホームページに掲載されてます。
http://www.ccs.tsukuba.ac.jp/workshop/t2k-sympo2008/
申し込み締め切りは来週の3月31日(月)です。
・同シンポジウムの案内によると、「筑波大学では2008年6月より、超並列クラスタ型の次期スーパーコンピュータの運用を開始します。本システムは、単に筑波大学内での利用に留まらず、全国共同利用に供され、つくば地区を始めとする様々な大学・研究機関からの利用を予定しています。本シンポジウムでは、次期スーパーコンピュータの概要・運用体制・利用方法・研究展開等に関するアナウンスと、本システムを有効利用するための各種議論を行います。」とのことです。
4月初め、筑波はさぞかし春爛漫の景色に満ちているのでしょうが、花粉はどうでしょう・・
2008年03月15日
● 今週のセミナーから
・めっきり春らしくなってきましたが、このところの花粉症に加え、後半には治療した歯が痛み初め最低の週でしたが、どうやら復旧に向かっています。
・「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」の理研シンポジウムは、そんなことからやむなく欠席。
・火曜日に開催されたCell/B.E. 実践活用セミナーの方は、Terra SoftのKaiさんの米国らしい活動的な雰囲気を感じさせるよい講演でしたし、他の国内の三人の講師もそれぞれ特長を発揮したよい内容の講演でした。講師・参加者間のコミュニケーションも多かったし、総じてよいセミナーだったです。
・講演資料はWebサイトからダウンロードできるので、セル・プロセッサーのHPCへの応用に興味のある方は特にご推薦です。
・「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」の理研シンポジウムは、そんなことからやむなく欠席。
・火曜日に開催されたCell/B.E. 実践活用セミナーの方は、Terra SoftのKaiさんの米国らしい活動的な雰囲気を感じさせるよい講演でしたし、他の国内の三人の講師もそれぞれ特長を発揮したよい内容の講演でした。講師・参加者間のコミュニケーションも多かったし、総じてよいセミナーだったです。
・講演資料はWebサイトからダウンロードできるので、セル・プロセッサーのHPCへの応用に興味のある方は特にご推薦です。
2008年03月10日
●2007年度 理研シンポジウム−ペタ超級のアプリケーション開発に向けて
・「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」をテーマにした2007年度 理研シンポジウムが今週の木・午後〜金に理研 和光本所で開催されます。
・プログラムと講演のアブストラクトも理研シンポジウムのWebサイトに掲載されていました。
・一日目は理研RSCCの報告や国内講師による講演、ベンチマーク・コンテストの表彰など。
・二日目が、次世代スーパーコンピュータプロジェクトや海外講師の招待講演、懇親会など。懇親会は当初の予定から二日目へ変更になっています。
・プログラムと講演のアブストラクトも理研シンポジウムのWebサイトに掲載されていました。
・一日目は理研RSCCの報告や国内講師による講演、ベンチマーク・コンテストの表彰など。
・二日目が、次世代スーパーコンピュータプロジェクトや海外講師の招待講演、懇親会など。懇親会は当初の予定から二日目へ変更になっています。
2008年02月13日
● Cell/B.E. 実践活用セミナー 3月11日開催
・Cell/B.E. 実践活用セミナーが3月11日(火)午後に日本IBMの箱崎事業所で開催されます。
・詳しくは、「Cell/B.E. 実践活用セミナー」案内ページにありますが、日本IBM、アルゴグラフィックス、フィックスターズに加えて米国のTerra Soft Solutionsの4社による講演があります。
・いずれもCell Broadband Engine (Cell/B.E.)の分野で積極的に活動を続けている4人の講師によるセミナーなので、その内容は期待できます。
・SC07での縁もあることから私もTerra Soft SolutionsのCEO カイ・スターツさんを講師にお願いしたりしたのですが、忙しいスケジュールをぬって快く来日してくれることになり、ほっとひと安心。
ということなどもあって、我田引水になりますがセミナーの内容は期待できます!
・Cell/B.E.というと、毎年2月にサンフランシスコで開かれる半導体回路国際会議ISSCCで最新テクノロジーの発表をするものという記憶がありますが、今年もやってくれました。
・PCWatchの「後藤弘茂のWeekly海外ニュース」
ISSCCに次世代Cell B.E. 45nm版が登場
〜6GHz動作、電力を30%以上削減
で、IBM発表の内容について実に詳細でわかりやすく紹介されています。
・詳しくは、「Cell/B.E. 実践活用セミナー」案内ページにありますが、日本IBM、アルゴグラフィックス、フィックスターズに加えて米国のTerra Soft Solutionsの4社による講演があります。
・いずれもCell Broadband Engine (Cell/B.E.)の分野で積極的に活動を続けている4人の講師によるセミナーなので、その内容は期待できます。
・SC07での縁もあることから私もTerra Soft SolutionsのCEO カイ・スターツさんを講師にお願いしたりしたのですが、忙しいスケジュールをぬって快く来日してくれることになり、ほっとひと安心。
ということなどもあって、我田引水になりますがセミナーの内容は期待できます!
・Cell/B.E.というと、毎年2月にサンフランシスコで開かれる半導体回路国際会議ISSCCで最新テクノロジーの発表をするものという記憶がありますが、今年もやってくれました。
・PCWatchの「後藤弘茂のWeekly海外ニュース」
ISSCCに次世代Cell B.E. 45nm版が登場
〜6GHz動作、電力を30%以上削減
で、IBM発表の内容について実に詳細でわかりやすく紹介されています。
2008年01月25日
●理研シンポジウム「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」
「ペタ超級のアプリケーション開発に向けて」と題した理研シンポジウム (平成20年3月13日(木)〜14日(金)、和光市の理化学研究所 鈴木梅太郎ホール)の開催が案内されています。
いま申込み受付中ですが、この案内によると今年も恒例のベンチマーク・コンテスト(内容についてはまだ準備中となっています)が行われるようです。
Cell/B.E.プロセッサーを使用したHimenoBMTの応募が出たりすると面白いのですが。HimenoBMTをするにはPS3の持つ256MBのメモリーではメモリー不足になるだろうとも聞いたりしているので、やはり2GBを備えたIBMのCell/B.E. ブレード・サーバー QS21を使わないと難しい?
いま申込み受付中ですが、この案内によると今年も恒例のベンチマーク・コンテスト(内容についてはまだ準備中となっています)が行われるようです。
Cell/B.E.プロセッサーを使用したHimenoBMTの応募が出たりすると面白いのですが。HimenoBMTをするにはPS3の持つ256MBのメモリーではメモリー不足になるだろうとも聞いたりしているので、やはり2GBを備えたIBMのCell/B.E. ブレード・サーバー QS21を使わないと難しい?
2007年12月21日
●「次世代生命体統合シミュレーション研究開発プロジェクト」のシンポジウム
・暮れも押し迫ってきましたが、12月25日(火)に理研主催の「次世代生命体統合シミュレーション・シンポジウム2007」が都内大手町MY PLAZA ホールで開催されます。
・プログラムを見ると、特に計算中心というわけではなく、バイオロジーとヘルスケアについてかなり幅広い観点からの講演や議論で構成されているように見えるので、個人的には興味深いシンポジウムです。
・プログラムを見ると、特に計算中心というわけではなく、バイオロジーとヘルスケアについてかなり幅広い観点からの講演や議論で構成されているように見えるので、個人的には興味深いシンポジウムです。
2007年11月16日
●SC07 (その7: Gordon Bell賞、FORTRAN 50周年、その他)
今日は午後に予定通りSan Diegoに移動したため、13:30からのゴードンベル賞の発表に出席できませんでしたが、すでに受賞者が速報でpress releaseされていました。
◇Gordon Bell賞
・やはり一気にピーク性能500TFLOPSを超えるまでBlue Gene/Lを拡張して挑戦したLawrence Livermore National LaboratoryとIBMチームによる"Extending Stability Beyond CPU-Millennium: Micron-Scale Atomistic Simulation of Kelvin-Helmholtz Instability"(雲のミクロンレベルの安定性シミュレーション)が受賞しました。
昨日このチームの講演を聞きましたが、計算性能をアップしたBlue Gene/Lを使用したことに加え、I/O能力の性能アップにも着目して手を打ったという内容になっていて、講演としても充実したものでした。
◇FORTRAN 50周年の記念パネル・ディスカッション
FORTRANの開発リーダー バッカス氏は今年なくなりましたが、FORTRANができて50周年を記念したパネル・ディスカッションが11/15の午前にありました。
司会はこのblogでも紹介したことのあるIBMのAllenおばさん(Turing賞受賞のFrancis Allen)、パネリストはFORTRANをシステム側、アプリケーション側等々知り尽くした4人、となればそれ相応の年齢になるわけですが、パネリストの個性豊かな面白いパネルでした。(この会場には小柳先生はじめ日本のHPC界で活躍されている方々も出席していました。SC07小柳レポートに期待です)
◇Reno
・Renoは二回目の滞在ですが季節が違い、ホテルが違い、会場も違っているので、今回はちょっと勝手が違いました。
知ってはいたもののホテルの受付カウンターからすでにカジノの雰囲気いっぱいで、どうやらレストランなどもカジノの中にあるようで結局わからないままでした。
・食事はどうするかというと、午前午後にコンファレンス会場に用意される飲み物と菓子パンや果物、アイスクリームなどで十分です。
・8:30-19:00までいろいろな講演、発表、BOFなどが並行して走る上に広大な展示会場も見たり聞いたりしなければならないので、時間がたりないというのが私だけでなく大方の感想でした。参加者もじつに熱心で、会話も盛んでした。
・Renoはいまの季節は山に少し雪があったりして乾燥気味のようです。初夏ぐらいの方がRenoをもっと楽しめたような気がします。
私が見たSC07はこんな内容でした。
来年はテキサスのオースチンでSC08です。 (Old town@San Diego)
◇Gordon Bell賞
・やはり一気にピーク性能500TFLOPSを超えるまでBlue Gene/Lを拡張して挑戦したLawrence Livermore National LaboratoryとIBMチームによる"Extending Stability Beyond CPU-Millennium: Micron-Scale Atomistic Simulation of Kelvin-Helmholtz Instability"(雲のミクロンレベルの安定性シミュレーション)が受賞しました。
昨日このチームの講演を聞きましたが、計算性能をアップしたBlue Gene/Lを使用したことに加え、I/O能力の性能アップにも着目して手を打ったという内容になっていて、講演としても充実したものでした。
◇FORTRAN 50周年の記念パネル・ディスカッション
FORTRANの開発リーダー バッカス氏は今年なくなりましたが、FORTRANができて50周年を記念したパネル・ディスカッションが11/15の午前にありました。司会はこのblogでも紹介したことのあるIBMのAllenおばさん(Turing賞受賞のFrancis Allen)、パネリストはFORTRANをシステム側、アプリケーション側等々知り尽くした4人、となればそれ相応の年齢になるわけですが、パネリストの個性豊かな面白いパネルでした。(この会場には小柳先生はじめ日本のHPC界で活躍されている方々も出席していました。SC07小柳レポートに期待です)
◇Reno
・Renoは二回目の滞在ですが季節が違い、ホテルが違い、会場も違っているので、今回はちょっと勝手が違いました。知ってはいたもののホテルの受付カウンターからすでにカジノの雰囲気いっぱいで、どうやらレストランなどもカジノの中にあるようで結局わからないままでした。
・Renoはいまの季節は山に少し雪があったりして乾燥気味のようです。初夏ぐらいの方がRenoをもっと楽しめたような気がします。私が見たSC07はこんな内容でした。
来年はテキサスのオースチンでSC08です。 (Old town@San Diego)
2007年11月15日
●SC07 (その5) HPCに、とっても強気なアメリカ政府
・11/14の朝一は、"American Competitiveness Initiative: Role of High End Computation"(「米国の競争力強化イニシャティブ: HPCの役割」といったところでしょうか)という堂々の演題で、DOE(エネルギー省)のUnder Secretary of ScienceのOrback氏が講演しました。SC07はInternational conferenceとはいうものの、やはり米国のイベントですね。
・2002年に日本の地球シミュレーター出現に驚いて、それ以降HPCの強化を着々築いてきた米国の成果が顕著になったこともあってか強気の講演でした。
・それによると、研究者は2002年の100倍のコンピューター・パワーを現在使えるようになった。さらに2008年度は2007年の16%増(+$600Mというからざっと700億円増)をPresident's requestとし、能力を2016年に2006年の倍にするという道をSecretary of Scienceがつけた、ということです。
・科学分野のリーダーシップと経済の競争力を米国が維持するためにHPCが必要だと位置づけをし、シミュレーションは理論・実験に続く第三の柱だがこの柱をどんどん太くするとしています。
・将来ビジョンは、ペタスケールを超え"Exascale"でした。
・2002年に日本の地球シミュレーター出現に驚いて、それ以降HPCの強化を着々築いてきた米国の成果が顕著になったこともあってか強気の講演でした。
・それによると、研究者は2002年の100倍のコンピューター・パワーを現在使えるようになった。さらに2008年度は2007年の16%増(+$600Mというからざっと700億円増)をPresident's requestとし、能力を2016年に2006年の倍にするという道をSecretary of Scienceがつけた、ということです。
・科学分野のリーダーシップと経済の競争力を米国が維持するためにHPCが必要だと位置づけをし、シミュレーションは理論・実験に続く第三の柱だがこの柱をどんどん太くするとしています。
・将来ビジョンは、ペタスケールを超え"Exascale"でした。
2007年11月14日
●SC07 (その4) ブースのもよう
・数多い日本からの展示ブースの中でも、ダントツに広いAIST(独立行政法人産業技術総合研究所(産総研))と、おとなりのNAREGI(国立情報学研究所のNational Research Grid Initiative)のブースです。
・これはIBMのブースに展示しているBlue Gene/Pのノードカード (ピーク性能で435 GFLOPS)。これが1ラックに32枚入り、13.9TFLOPS/ラックのピーク性能になります。・以下はIBMのブースの展示の一部の紹介です。
・つい最近発表されたばかりのPOWER6搭載のブレード型サーバー JS22が、どこかのInfinibandスイッチの横に立て掛けられていました。
・こちらはCell B.E.搭載ブレードQS21を使用したUCSD(カリフォルニア大サンディエゴ校)のデモです。デモをしていたのはUCSDの院生の方でしたが、このデモもある程度Cell/B.E.のプログラミングを習熟した後、実質5日間で制作したと話していました。写真ではわかりにくいですが、ボールを回すとリアルタイムに山に道ができていき、多数の自動車がくるくる回りながら道の先端に合わせて移動していくデモです。
・これは参考出展というか、まさに誇示という意味でのデモンストレーションです。まだ発表前の次期IBM System p575(看板に注目)です。現在のp575はPOWER5+搭載ですが、これはPOWER6搭載した水冷型のもので、内部も見ることができIBMブース一番人気(!)のようでした。(もちろん正式製品とどこかで違ってくる可能性はありますが、見るとかなりインパクトがありました)。(11/13の内容についてはひとまずこれで終わります)
●SC07 (その2)
◇ Opening
・今日11月13日は8時半からKeynoteでしたが、頭の部分でOpening speechなどがありました。7面のスクリーンを使用した広い会場でしたが、SC07 PresidentのBecky女史によると9,000人を超える参加者と314の展示団体(197が企業、117が大学・研究機関)で今年は新規が73団体あったそうです。
・HPCへの新規参入が多いのはそれだけHPCの認知度が増し、多分野に影響が及んできていることを示していますから、すばらしいことです。
・Renoは通信事情がSC07の要求を見たなせなかったので、10-11月の間81.3マイルの光回線を引いてSCinetの環境を実現しています。学生ボランタリーを活用したりと、こうした組織化の上手さというのはなかなかまねができない感じです。これが会場に設置されたSCinet用のシステムです。この設備に展示ブースはもとより、参加者も会場から自由にInternetへアクセスできます。
・来年のSC08はAustinに決定で、SC08 PresidentのPat女史がカーボーイ・ハット姿で登場、前宣伝をしました。ハイテックで名高いAustinだけに、Thrust Area(推進分野)をEnergyとBiomedical Informaticsの二つにする。また音楽が盛んな土地なのでMusic Initiativeの企画をすると言っていましたので、こうご期待です。
◇ BMW Sauber Formula One (F1)の講演
・BMWのF1のComputational Fluid Dynamics(CFD)のヘッドのLarsson氏の講演がなかなか面白かったです。
・彼によるとF1ではエンジン技術も長年、事実上は固定化していて性能を上げられるのは空力設計だということでした。空力でDownforceを生じさせると、バルセロナのコースで93.07secだったのが74.10secにタイムを縮められる。投資としてひとつある風洞をもう一個建設するか、かわりにコンピュータ―を入れてCFDを強化するかという問いに対しては後者に決め、現在は512 Dual Core Xeon 5160のクラスター(>12 TFLOPS)を導入しFluentコードでシミュレーションをしているそうです。
・計算モデルは2007年は10億セルで、ばかでかいF1のタイヤのうしろに生じる乱流によるWake Flowが後続車にどう影響するかを計算しています。これはF1レースでは後続車にとって大きな問題だからです。
・その他Aeromapをつくるためのパラメトリック計算が毎日Full Car Simulationで1,000ケースおこなう必要があり、FluentのDynamic Meshingの機能などを使って処理していると話していました。
・今日11月13日は8時半からKeynoteでしたが、頭の部分でOpening speechなどがありました。7面のスクリーンを使用した広い会場でしたが、SC07 PresidentのBecky女史によると9,000人を超える参加者と314の展示団体(197が企業、117が大学・研究機関)で今年は新規が73団体あったそうです。・HPCへの新規参入が多いのはそれだけHPCの認知度が増し、多分野に影響が及んできていることを示していますから、すばらしいことです。
・Renoは通信事情がSC07の要求を見たなせなかったので、10-11月の間81.3マイルの光回線を引いてSCinetの環境を実現しています。学生ボランタリーを活用したりと、こうした組織化の上手さというのはなかなかまねができない感じです。これが会場に設置されたSCinet用のシステムです。この設備に展示ブースはもとより、参加者も会場から自由にInternetへアクセスできます。・来年のSC08はAustinに決定で、SC08 PresidentのPat女史がカーボーイ・ハット姿で登場、前宣伝をしました。ハイテックで名高いAustinだけに、Thrust Area(推進分野)をEnergyとBiomedical Informaticsの二つにする。また音楽が盛んな土地なのでMusic Initiativeの企画をすると言っていましたので、こうご期待です。
◇ BMW Sauber Formula One (F1)の講演
・BMWのF1のComputational Fluid Dynamics(CFD)のヘッドのLarsson氏の講演がなかなか面白かったです。
・彼によるとF1ではエンジン技術も長年、事実上は固定化していて性能を上げられるのは空力設計だということでした。空力でDownforceを生じさせると、バルセロナのコースで93.07secだったのが74.10secにタイムを縮められる。投資としてひとつある風洞をもう一個建設するか、かわりにコンピュータ―を入れてCFDを強化するかという問いに対しては後者に決め、現在は512 Dual Core Xeon 5160のクラスター(>12 TFLOPS)を導入しFluentコードでシミュレーションをしているそうです。
・計算モデルは2007年は10億セルで、ばかでかいF1のタイヤのうしろに生じる乱流によるWake Flowが後続車にどう影響するかを計算しています。これはF1レースでは後続車にとって大きな問題だからです。
・その他Aeromapをつくるためのパラメトリック計算が毎日Full Car Simulationで1,000ケースおこなう必要があり、FluentのDynamic Meshingの機能などを使って処理していると話していました。
2007年11月13日
●SC07 (その1)
・昨年と違い、飛行機は順調に成田-ロスアンジェルス-リノと定時に運行され、うす曇りのやや肌寒いリノに午後に到着。そのままSC07指定のホテルに入りましたが、ホテルのフロントがある広大なフロアがカジノになっているのはリノならでは。

・さっそく会場のリノ-スパークス・コンベンション・センターに行ってテクニカル・カンファレンス登録者バッジを受け取ってきました。今年は小さいリュックがおまけですが、CDは入っていません。Webに完全に置き換わったのか、それとも単に入れ忘れか?
・コンベンション・センターから出るとこんなサインが目に入りました。
・今日はこのあと夕方7:00からOpening Nightというのがあります。
(ここから先は追加になります)

・さっきOpening Nightから帰ってきました。展示会場の前夜祭といった内容で、まず会場前の金管バンドが奏でる中、いよいよ開場です。

・はいるとすぐ前にIBMのブースなどメーカー関係のブースが目につきます。
・会場に点在するビュッフェは長蛇の列ですがほんの軽食のみ。
時差ぼけの影響もでてきたので、今日はこのへんで終わりにします。

・さっそく会場のリノ-スパークス・コンベンション・センターに行ってテクニカル・カンファレンス登録者バッジを受け取ってきました。今年は小さいリュックがおまけですが、CDは入っていません。Webに完全に置き換わったのか、それとも単に入れ忘れか?
・コンベンション・センターから出るとこんなサインが目に入りました。・今日はこのあと夕方7:00からOpening Nightというのがあります。
(ここから先は追加になります)

・さっきOpening Nightから帰ってきました。展示会場の前夜祭といった内容で、まず会場前の金管バンドが奏でる中、いよいよ開場です。

・はいるとすぐ前にIBMのブースなどメーカー関係のブースが目につきます。
時差ぼけの影響もでてきたので、今日はこのへんで終わりにします。
2007年10月30日
●IBM BladeCenter Summit
・IBMがブレード型のサーバーであるIBM BladeCenterを発表してもう5年たちます。HPC分野ではTop500の9位のMareNostrumや日本から193位に入った三菱UFJ証券のシステムがIBM BladeCenterとしてよく知られています。
・この発表5周年を記念して11月7日(水曜日)にIBM BladeCenter Summitがホテル・オークラで開催されます。
・開発元のIBM STGからIBM BladeCenterのアーキテクチャを統括するDhruv M. Desaiが来日して"IBM BladeCenter:today and future"の講演するなどテクノロジーよりの内容のようです。
・ゲスト・スピーカーには、HPC分野で早期にPowerPC970ベースのBladeCenter JS20を導入された同志社大の廣安 知之先生の名前が見られます。
・この発表5周年を記念して11月7日(水曜日)にIBM BladeCenter Summitがホテル・オークラで開催されます。
・開発元のIBM STGからIBM BladeCenterのアーキテクチャを統括するDhruv M. Desaiが来日して"IBM BladeCenter:today and future"の講演するなどテクノロジーよりの内容のようです。
・ゲスト・スピーカーには、HPC分野で早期にPowerPC970ベースのBladeCenter JS20を導入された同志社大の廣安 知之先生の名前が見られます。
2007年10月19日
●次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2007
・ちょっと前になりますが、第二回になる次世代スーパーコンピューティング・シンポジウムは、今回も広い会場が満員になるという大盛況のシンポジウムでした。産官学に加えて政界からも参加しているというのがこの種の学術的な会としては印象的です。
・このことはプロジェクトの応援団が多岐の分野に渡っていることを示しているわけで、最初は心強いでしょうが、いわば多くのステークホルダーをどうやってプロジェクト成功に向けて収束させていくのか、これから大変な努力がいるだろうなというのが実感でした。
・岩崎筑波大学長が基調講演「計算科学への挑戦」でも話されていたと思いますが、私などはやはりいくつかのグランドチャレンジ問題に正面から挑戦することに次世代スーパーコンピュータ開発の意味がある、とするのがいちばん理にかなっているだろうと考えています。
・このプロジェクトを応援している産業界が、次世代スパコンを自社のR&Dに本格的に利用するためには投資判断するための、アーキテクチャなどについての次々世代にわたる信頼できる開発ロードマップが欲しいわけで、これは政府プロジェクトでは難題です。コンピューター・メーカーが自社製品化する際にしか提示できないでしょう。
・さらに予算が大きいからといって(地球シミュレーターのときの約二倍程度)、だれでも、どんな問題についても性能がだせるような10ペタFLOPS級のスーパーコンピュータなどが現在の技術レベルでできるわけがないのですから、アーキテクチャの変遷に対応し、性能を引き出していくだけのアプリケーション・プログラム開発の力量をつけていくことが必要です。フリーランチのよき時代はもう終わりつつあります。
・シンポジウムでやや気になったのは、この点について楽観的というか、積極的な計画が見えない点です。今よりすぐれたコンパイラーは開発できるでしょうが、未開拓のペタFLOPSの世界がそれで済むものとは思えません。
・ベクトル・プロセッサーによるスーパーコンピューターが急速に関心を高めた1980年代半ばはプログラミング手法やアルゴリズム開発の意欲が非常に高かったときで、中でも物理学会が企画した(記憶では)冷房もないお茶の水は日仏会館に三日間缶詰めになって受けた講習会がいまでも記憶に残っています。
・詳細なアーキテクチャの情報をもとにして、性能を最後の1%まで引き出すためのプログラミングへ持続する熱気を作り出していくことはとても大事で、おそらくこの講習会はその先鞭をつけたのではなかったかと思います。
・改めていま見ると講習会の世話人(左)には、後の理研理事長や文部科学大臣の有馬朗人東大教授はじめ、この分野を重要とした先覚者諸氏が並んでいて納得です。こういう地味だが実際的な企画も、若い世代を対象に次世代スーパーコンピューター・プロジェクトの中で大いにすすめてみたらどうかと思いました。
・このことはプロジェクトの応援団が多岐の分野に渡っていることを示しているわけで、最初は心強いでしょうが、いわば多くのステークホルダーをどうやってプロジェクト成功に向けて収束させていくのか、これから大変な努力がいるだろうなというのが実感でした。
・岩崎筑波大学長が基調講演「計算科学への挑戦」でも話されていたと思いますが、私などはやはりいくつかのグランドチャレンジ問題に正面から挑戦することに次世代スーパーコンピュータ開発の意味がある、とするのがいちばん理にかなっているだろうと考えています。
・このプロジェクトを応援している産業界が、次世代スパコンを自社のR&Dに本格的に利用するためには投資判断するための、アーキテクチャなどについての次々世代にわたる信頼できる開発ロードマップが欲しいわけで、これは政府プロジェクトでは難題です。コンピューター・メーカーが自社製品化する際にしか提示できないでしょう。
・さらに予算が大きいからといって(地球シミュレーターのときの約二倍程度)、だれでも、どんな問題についても性能がだせるような10ペタFLOPS級のスーパーコンピュータなどが現在の技術レベルでできるわけがないのですから、アーキテクチャの変遷に対応し、性能を引き出していくだけのアプリケーション・プログラム開発の力量をつけていくことが必要です。フリーランチのよき時代はもう終わりつつあります。
・ベクトル・プロセッサーによるスーパーコンピューターが急速に関心を高めた1980年代半ばはプログラミング手法やアルゴリズム開発の意欲が非常に高かったときで、中でも物理学会が企画した(記憶では)冷房もないお茶の水は日仏会館に三日間缶詰めになって受けた講習会がいまでも記憶に残っています。
・改めていま見ると講習会の世話人(左)には、後の理研理事長や文部科学大臣の有馬朗人東大教授はじめ、この分野を重要とした先覚者諸氏が並んでいて納得です。こういう地味だが実際的な企画も、若い世代を対象に次世代スーパーコンピューター・プロジェクトの中で大いにすすめてみたらどうかと思いました。
2007年10月08日
● Cell/B.E. Challenge'07コンテストの受賞者
・大学生を対象に今年の2月5日から始まったIBM主催の国際的なCell/B.E. Challenge'07コンテストの入賞者が最近発表されました。Cell/B.E. のポテンシャルを発見しようというのがこの"Challenge'07"コンテストの副題となっています。
・地域特性を考慮したのでしょうか、(地域1)北米/ラテン・アメリカと(地域2)ヨーロッパ/インド・中国に分けて各1位〜4位まで入賞としています。最初の関門のChallenge 1[Cell/B.E. Trivia]というクイズには25ヶ国から8万人弱が競ったともあります。
・賞金は1位が1万ドル(今日のレートで117万円)、4位でも2,500ドルと日本では考えられない高額賞金となっているのが目立ちます。
・(地域1)北米/ラテン・アメリカの1位はカリホルニア大とダートマス・カレッジの四人のチームによる「Brain Circuit Bottom-Up Engine Simulation and Acceleration for Vision Applications」という人間の脳の大規模モデルをPlayStation3の低価格クラスター・システムで既存の小型クラスター・システムの100倍の性能を出したというものです。
・2位、3位は米国の大学の学生でそれぞれ「MapReduce on Cell for large-scale data processing」と「C-Ray: Interactive Volume Ray Casting Library」、4位をブラジルのサンパウロ大学の日系人らしい学生二人の仕事「Implementation of fast object detection」が受賞しています。
・(地域2)ヨーロッパ/インド・中国では、中国の学生が1位から4位まで総なめしています。
・1位はShanghai Jiaotong University(上海交通大学)の6人の学生による「Exact CT Reconstruction on Cell/B.E.」で、CTによる医用画像構築をCell/B.E.を使用して10分以内で実現したものです。
・以下2位がTianjin University(天津大学)の4人の学生による「Multi-resolution Texture Synthesis on Cell/B.E.」、3位がまた上海交通大学の別の学生4人による「H264 Real Time encoding on Cell/B.E.」、4位がNanjing University(南京大学)の二人の学生による「A Novel Cell Powered Grid Space」です。 .
・やはりというか、入賞作品には画像や信号処理に関するものが多く、大規模シミュレーションというのはないものの、いずれもレベルが高い印象を受けます。ヨーロッパ/インドからの入賞者がいないのは、積極的な中国の学生の前に蹴散らされてしまったのでしょうか。
日本では学界主催のプログラミング・コンテストが普通ですが、国際的な企業主催による各国横断型のこの種のコンテストに参加して、とかく日本が弱いと言われているソフトウェア分野で大学生が腕試しをするという可能性も今後はありそうです。その時にはまず元気な中国やインドの学生に伍して活躍してほしいところです。
・地域特性を考慮したのでしょうか、(地域1)北米/ラテン・アメリカと(地域2)ヨーロッパ/インド・中国に分けて各1位〜4位まで入賞としています。最初の関門のChallenge 1[Cell/B.E. Trivia]というクイズには25ヶ国から8万人弱が競ったともあります。
・賞金は1位が1万ドル(今日のレートで117万円)、4位でも2,500ドルと日本では考えられない高額賞金となっているのが目立ちます。
・(地域1)北米/ラテン・アメリカの1位はカリホルニア大とダートマス・カレッジの四人のチームによる「Brain Circuit Bottom-Up Engine Simulation and Acceleration for Vision Applications」という人間の脳の大規模モデルをPlayStation3の低価格クラスター・システムで既存の小型クラスター・システムの100倍の性能を出したというものです。
・2位、3位は米国の大学の学生でそれぞれ「MapReduce on Cell for large-scale data processing」と「C-Ray: Interactive Volume Ray Casting Library」、4位をブラジルのサンパウロ大学の日系人らしい学生二人の仕事「Implementation of fast object detection」が受賞しています。
・(地域2)ヨーロッパ/インド・中国では、中国の学生が1位から4位まで総なめしています。
・1位はShanghai Jiaotong University(上海交通大学)の6人の学生による「Exact CT Reconstruction on Cell/B.E.」で、CTによる医用画像構築をCell/B.E.を使用して10分以内で実現したものです。
・以下2位がTianjin University(天津大学)の4人の学生による「Multi-resolution Texture Synthesis on Cell/B.E.」、3位がまた上海交通大学の別の学生4人による「H264 Real Time encoding on Cell/B.E.」、4位がNanjing University(南京大学)の二人の学生による「A Novel Cell Powered Grid Space」です。 .
・やはりというか、入賞作品には画像や信号処理に関するものが多く、大規模シミュレーションというのはないものの、いずれもレベルが高い印象を受けます。ヨーロッパ/インドからの入賞者がいないのは、積極的な中国の学生の前に蹴散らされてしまったのでしょうか。
日本では学界主催のプログラミング・コンテストが普通ですが、国際的な企業主催による各国横断型のこの種のコンテストに参加して、とかく日本が弱いと言われているソフトウェア分野で大学生が腕試しをするという可能性も今後はありそうです。その時にはまず元気な中国やインドの学生に伍して活躍してほしいところです。
2007年10月03日
●理研GSC10周年記念の講演会から
・理研Genomic Sciences Center (ゲノム科学総合研究センター)の創立10周年を記念した講演会が都内経団連ホールで先週9月26日に開催されましたが、中でも和田昭允前センター所長の「GSCの歩み」と題した講演は非常に面白い内容でした。
・和田先生は、「批判なきところに進歩なし」ー 将来に向けての建設的な批判を歓迎する ー としていますが、一方ゲノム科学分野をビッグサイエンスと捉えて短期間で世界をリードするプロジェクトの研究成果をGSCが示すことができたことは事実であり、さまざまな立場にとっても多いに参考になることが多いはずです。昨年に続きSC07のゴードン・ベル賞のFinalistになったMDGRAPE-3プロジェクトもこの理研GSCのプロジェクトです。
・当日いただいた和田先生の著書「物理学は越境する ー ゲノムへの道 ー」にはハーパード大留学時代にハーバード大が開発した真空管時代の電子計算機マーク4(Mark IV)、MITのコアメモリーの電子計算機ホワールウィンド(Whirlwind)を見てたいへんなショックを受け、将来の科学研究を制するものは計算の速度・精度・量であることを叩き込まれ、この刷り込みがその後の研究に大きな影響を与えることになったとあります。1954年頃に今で言うHPCの科学分野における価値を的確に感じ取られていたということでしょうか。この本には他にも"「小柴カミオカンデと」と「和田DNA」の違い ー 衆議院での証言"などなど、内容が全編に渡り極めて含蓄に富んだものになっています。この10年間のGSCのプロジェクトの成果は和田先生のこうした経験・思考をベースにした戦略によって強く支えられてきたのだろうということが容易にうかがわれます。非常に面白い本です。
・理研GSCには10年間で総額1,260億円の研究費が投下されたとあるので、HPCの分野における7年間で約1,150億円の予定の次世代スーパーコンピューター開発の国家プロジェクトと、偶然でしょうが、期間と予算がほぼ同規模です。
・GSCの設立にあたって尽力されたのが当時科学技術庁のライフサイエンス課長だったという藤木完治氏で、この講演会での挨拶では実に楽しそうにこのころのことを紹介していました。現在は文部科学省の審議官として、スーパーコンピューター整備推進本部長という次世代スーパーコンピューター・プロジェクトの要の任です。
同じふたつの国家プロジェクトー10年前にスタートしたGSCと、昨年スタートしたぱかりの次世代スーパーコンピューター・プロジェクトをいろいろな方向から比較し思考実験してみるのも興味深いものです。
・和田先生は、「批判なきところに進歩なし」ー 将来に向けての建設的な批判を歓迎する ー としていますが、一方ゲノム科学分野をビッグサイエンスと捉えて短期間で世界をリードするプロジェクトの研究成果をGSCが示すことができたことは事実であり、さまざまな立場にとっても多いに参考になることが多いはずです。昨年に続きSC07のゴードン・ベル賞のFinalistになったMDGRAPE-3プロジェクトもこの理研GSCのプロジェクトです。
・当日いただいた和田先生の著書「物理学は越境する ー ゲノムへの道 ー」にはハーパード大留学時代にハーバード大が開発した真空管時代の電子計算機マーク4(Mark IV)、MITのコアメモリーの電子計算機ホワールウィンド(Whirlwind)を見てたいへんなショックを受け、将来の科学研究を制するものは計算の速度・精度・量であることを叩き込まれ、この刷り込みがその後の研究に大きな影響を与えることになったとあります。1954年頃に今で言うHPCの科学分野における価値を的確に感じ取られていたということでしょうか。この本には他にも"「小柴カミオカンデと」と「和田DNA」の違い ー 衆議院での証言"などなど、内容が全編に渡り極めて含蓄に富んだものになっています。この10年間のGSCのプロジェクトの成果は和田先生のこうした経験・思考をベースにした戦略によって強く支えられてきたのだろうということが容易にうかがわれます。非常に面白い本です。・理研GSCには10年間で総額1,260億円の研究費が投下されたとあるので、HPCの分野における7年間で約1,150億円の予定の次世代スーパーコンピューター開発の国家プロジェクトと、偶然でしょうが、期間と予算がほぼ同規模です。
・GSCの設立にあたって尽力されたのが当時科学技術庁のライフサイエンス課長だったという藤木完治氏で、この講演会での挨拶では実に楽しそうにこのころのことを紹介していました。現在は文部科学省の審議官として、スーパーコンピューター整備推進本部長という次世代スーパーコンピューター・プロジェクトの要の任です。
同じふたつの国家プロジェクトー10年前にスタートしたGSCと、昨年スタートしたぱかりの次世代スーパーコンピューター・プロジェクトをいろいろな方向から比較し思考実験してみるのも興味深いものです。
2007年09月28日
●Cell/B.E.の国内事例等-アルゴグループ・フォーラム2007
・Cell/B.E.をテーマにした講演トラックなどで構成されたアルゴ・グループフォーラム2007が10月24日(水) 9:50〜で都内ロイヤルパークホテル(日本橋 箱崎)で開催されます。
・主催は株式会社アルゴグラフィックスです(協賛が日本アイ・ビー・エム株式会社、ダッソーシステムズ株式会社)。
・同社はCATIAなどと共にCAE分野のIBM製プラットホームの提供でよく知られていますが、HPC分野でも長い経験を持つ企業で、今回もHPCのトラックがあります。そして最近はCell/B.E.を搭載したIBM QS20 BladeCenterの拡大に力を入れていて、今回のアルゴ・グループフォーラム2007にもその勢いが現れています。
・さて米国ではすでに後継のQS21ブレードが発表され、QS21以降のロードマップも示されています。SDK 3.0には早くもRoadrunnerスーパーコンピューターの開発プロジェクトから派生したプログラミング環境が含まれていることから、Cell/B.E.はマルチコア・ハイブリッドHPCシステム分野で先頭を走り始めています。
・国内でCell/B.E.の事例はじめ実践的なセミナー、実演があるのはまだ例が少ないので、ご関心のある方は注目です。参加無料(事前登録制)です。
同社新社長の澤田米生氏が日本IBM時代にソニー グループ担当役員だったことからCell/B.E.にはひときわ強い思い入れがあるとも。なんでもそうですが、案外こういう点も大事です。
・主催は株式会社アルゴグラフィックスです(協賛が日本アイ・ビー・エム株式会社、ダッソーシステムズ株式会社)。
・同社はCATIAなどと共にCAE分野のIBM製プラットホームの提供でよく知られていますが、HPC分野でも長い経験を持つ企業で、今回もHPCのトラックがあります。そして最近はCell/B.E.を搭載したIBM QS20 BladeCenterの拡大に力を入れていて、今回のアルゴ・グループフォーラム2007にもその勢いが現れています。
・さて米国ではすでに後継のQS21ブレードが発表され、QS21以降のロードマップも示されています。SDK 3.0には早くもRoadrunnerスーパーコンピューターの開発プロジェクトから派生したプログラミング環境が含まれていることから、Cell/B.E.はマルチコア・ハイブリッドHPCシステム分野で先頭を走り始めています。
・国内でCell/B.E.の事例はじめ実践的なセミナー、実演があるのはまだ例が少ないので、ご関心のある方は注目です。参加無料(事前登録制)です。
同社新社長の澤田米生氏が日本IBM時代にソニー グループ担当役員だったことからCell/B.E.にはひときわ強い思い入れがあるとも。なんでもそうですが、案外こういう点も大事です。
2007年09月17日
● SC07まで2ヶ月弱
早いもので、今年もSC07 (International conference on high performance computing, networking, storage, and analysis)まで2ヶ月弱となりました。
今年のSC07はネバダ州のRenoで11月10日(土)〜16日(金)に開催されます。Renoでは1989年に一度開催されているので実に18年ぶりとなります。当時のプログラムにはCray-2、Cray Y-MP、ETA-10や筑波大のQCD-PAXなどが並んでいて、ベクトル・マルチプロセッサー全盛でやや高並列システムの兆しありといった様子がうかがえます。
コンファレンスは11月13日(火)から始まりますが、ペタスケール・コンピューティングへの話題が多かった昨年に比べプログラムの内容がやや地味な印象を受けます。
最初の基調講演は、MITのCenter for Bits and Atoms 所長のニール ガーシェンフェルド博士による"Programming Bits and Atoms"です。MITのメデイアラボの教授だったこともある人だそうです。
今年は昨年に比べてクライスラー、BMW、GM、Pratt & Whitneyや家電メーカーのWhirlpoolなどIT以外の製造業界からの発表も目につきます。
さてゴードン・ベル賞のファイナリストには、プログラムの掲載順に、
1.MDGRAPE-3によるX線タンパク構造解析で281TFLOPSの性能を示した理化学研究所のYousuke Ohno氏等のチーム
2.地球シミュレーター上で第一原理シミュレーション・コード PHASEを使い大規模半導体系を解き、14.6 TFLOPS(理論ピーク性能の59%)を達成した物質・材料研究機構のTakahisa Ohno氏等のチーム
3.Blue Gene/Lを使ってケルビン-ヘルムホルツ不安定性の最初のミクロン・スケールの計算で54.4TFLOPSを示したLawrence Livermore National Laboratory (LLNL)のJames N. Glosli氏等のチーム
4.LLNLのBlue Gene/Lで数値気象予報の中でも高分解能なWeather Research and Forecast (WRF) モデルを計算したUniversity Consortium for Atmospheric ResearchのJohn Michalakes氏等のチーム
の計4チームが選ばれています。
理論ピーク性能が現在Top500の1位のLLNLのBlue Gene/Lを凌ぐ1/2ペタFLOPSとして設計され、来年元旦にはNSF Teragridから利用可能になる予定のTexas Advanced Computing Center (TACC) のRangerシステムがアプリケーション性能でBlue Gene/Lを追い越してTop500のNO.1になれるかどうかは興味のあるところです。
Rangerについては"Introduction to Ranger: the First NSF "Track 2" Petascale System"というBOFが開かれます。
私は13日〜15日に参加し、16日は一日サンジェゴで過ごすことにして、飛行機とホテルを予約したところです。
今年のSC07はネバダ州のRenoで11月10日(土)〜16日(金)に開催されます。Renoでは1989年に一度開催されているので実に18年ぶりとなります。当時のプログラムにはCray-2、Cray Y-MP、ETA-10や筑波大のQCD-PAXなどが並んでいて、ベクトル・マルチプロセッサー全盛でやや高並列システムの兆しありといった様子がうかがえます。コンファレンスは11月13日(火)から始まりますが、ペタスケール・コンピューティングへの話題が多かった昨年に比べプログラムの内容がやや地味な印象を受けます。
最初の基調講演は、MITのCenter for Bits and Atoms 所長のニール ガーシェンフェルド博士による"Programming Bits and Atoms"です。MITのメデイアラボの教授だったこともある人だそうです。
今年は昨年に比べてクライスラー、BMW、GM、Pratt & Whitneyや家電メーカーのWhirlpoolなどIT以外の製造業界からの発表も目につきます。
さてゴードン・ベル賞のファイナリストには、プログラムの掲載順に、
1.MDGRAPE-3によるX線タンパク構造解析で281TFLOPSの性能を示した理化学研究所のYousuke Ohno氏等のチーム
2.地球シミュレーター上で第一原理シミュレーション・コード PHASEを使い大規模半導体系を解き、14.6 TFLOPS(理論ピーク性能の59%)を達成した物質・材料研究機構のTakahisa Ohno氏等のチーム
3.Blue Gene/Lを使ってケルビン-ヘルムホルツ不安定性の最初のミクロン・スケールの計算で54.4TFLOPSを示したLawrence Livermore National Laboratory (LLNL)のJames N. Glosli氏等のチーム
4.LLNLのBlue Gene/Lで数値気象予報の中でも高分解能なWeather Research and Forecast (WRF) モデルを計算したUniversity Consortium for Atmospheric ResearchのJohn Michalakes氏等のチーム
の計4チームが選ばれています。
理論ピーク性能が現在Top500の1位のLLNLのBlue Gene/Lを凌ぐ1/2ペタFLOPSとして設計され、来年元旦にはNSF Teragridから利用可能になる予定のTexas Advanced Computing Center (TACC) のRangerシステムがアプリケーション性能でBlue Gene/Lを追い越してTop500のNO.1になれるかどうかは興味のあるところです。
Rangerについては"Introduction to Ranger: the First NSF "Track 2" Petascale System"というBOFが開かれます。
私は13日〜15日に参加し、16日は一日サンジェゴで過ごすことにして、飛行機とホテルを予約したところです。
2007年09月07日
●テキサスの0.5ペタFLOPSシステム
・9/3(月)の筑波大学計算科学研究センター主催による「PACS-CSシステムと計算科学」シンポジウムで、テキサス大学TACCのMinyard博士による同センターが導入中の0.5ペタFLOPSシステム(TACC Rangerシステム)の招待講演がありました。
・システム96ラックと分電盤がコンパクトにマシンルームに配置された写真を見せてくれましたが、たぶん中味の方はこれから実装していくのでしょう。
・このRangerシステムは、簡単に言えばAMD Barcelonaプロセッサー 4ソケット搭載のSun製ブレード・サーバーをInfinibandスイッチによる相互接続網で結んだクラスター・システム(ISC'07で発表されたSun Constellation Systemがそれ)で、OSにはLinuxが使われます。
・ノード(ブレード・サーバー)数が3,936ノード、Barcelonaプロセッサー数が15,744個(プロセッサーはQuad-coreで各コアが4FLOPS/cycle)。Barcellonaプロセッサーを2GHzで動作させるとちょうど504TFLOPSになります。
メモリーは125TB (8GB/プロセッサー)、外部HDが合計1.7ペタバイト(内蔵HDはなし。かわりにIBM BladeCenterでも採用されたフラッシュ・メモリーを使用)
・Blue Gene/LやBlue Gene/Pのように、数万ノードまで性能がスケーラブルになるための演算性能/通信性能のバランスへの配慮や、故障を回避するような特別な工夫が特に見当たらない一見コモディティの集積からBlue Gene/Lの性能を超える0.5ペタFLOPSを達成しようとしていますが、これがテキサス魂というのでしょう。
・計算ノードのラック数は82個なので、これでシステム消費電力の2.4MWを割るとラックあたりの電力消費は約29KWとなります。25KW以上になると熱設計が難しいとMinyard博士話していましたが、最終形でどう解決されているかがシステムの信頼性にも影響してきそうです。Blue Gene/Lでは確かラックあたり23〜24KWの電力消費。そしてラックの内部に斜め整流版を入れるというコロンブスの卵のような簡単な方法で解決しています。
・気になる消費電力は、システムが2.4MW、冷却用が約1MW、計約3.4MW、電気代は年間約100万ドル(1.2億円)だそうです。
・ところで購入(?)費用はNSF(全米科学財団)から獲得した賞金$59M(約62億円)にテキサス大からの助成金を入れて総額$76M (約85億円)とのことです。性能が目標通り達成できれば世界最大性能のHPCシステムが高々100億円以下で実現可能という時代に入ります。
・Minyard博士が多くのアプリケーションに対する性能期待値として、サステインドで50〜100TFLOPSはいくだろうと話していましたが、さてどうなるでしょうか。
・博士は課題として、
●密に実装したことによる発熱や、コモディティなプロセッサー利用による信頼性(MTBF)への影響
●ソフトウェアがまだ成熟していない
ことを指摘していました。講演からはよくわかりませんでしたが、高速プロセッサーとインフィニバンド相互接続網の組み合わせも巨大クラスター・システムの場合定量的に見てスケーラビリティのボトルネックにならないのか気になります。もっともこうした点は百も承知のことでしょうが。
今日、ペタFLOPS以上の性能を指向したスーパーコンピュータには、
●10ペタFLOPSを目指しTechnology By Japanによる次世代スーパーコンピューター・プロジェクト(アーキテクチャの詳細についてはまだ未公開)、
●Powerアーキテクチャをベースに精緻な設計で1〜20ペタFLOPSをターゲットにするIBM Blue Gene、そして
●1ペタFLOPSを目標に、Cell Broadband EngineをアクセルレータにしたLos Alamos National Laboratory/IBMのRoadrunner
の三つがよく知られています。
それらとは異なり、コモディティ製品を集めてシンプルに組み立てるというアプローチをとるTACC Rangerシステムはどこまでの性能を実現するでしょうか。
・システム96ラックと分電盤がコンパクトにマシンルームに配置された写真を見せてくれましたが、たぶん中味の方はこれから実装していくのでしょう。
・このRangerシステムは、簡単に言えばAMD Barcelonaプロセッサー 4ソケット搭載のSun製ブレード・サーバーをInfinibandスイッチによる相互接続網で結んだクラスター・システム(ISC'07で発表されたSun Constellation Systemがそれ)で、OSにはLinuxが使われます。
・ノード(ブレード・サーバー)数が3,936ノード、Barcelonaプロセッサー数が15,744個(プロセッサーはQuad-coreで各コアが4FLOPS/cycle)。Barcellonaプロセッサーを2GHzで動作させるとちょうど504TFLOPSになります。
メモリーは125TB (8GB/プロセッサー)、外部HDが合計1.7ペタバイト(内蔵HDはなし。かわりにIBM BladeCenterでも採用されたフラッシュ・メモリーを使用)
・Blue Gene/LやBlue Gene/Pのように、数万ノードまで性能がスケーラブルになるための演算性能/通信性能のバランスへの配慮や、故障を回避するような特別な工夫が特に見当たらない一見コモディティの集積からBlue Gene/Lの性能を超える0.5ペタFLOPSを達成しようとしていますが、これがテキサス魂というのでしょう。
・計算ノードのラック数は82個なので、これでシステム消費電力の2.4MWを割るとラックあたりの電力消費は約29KWとなります。25KW以上になると熱設計が難しいとMinyard博士話していましたが、最終形でどう解決されているかがシステムの信頼性にも影響してきそうです。Blue Gene/Lでは確かラックあたり23〜24KWの電力消費。そしてラックの内部に斜め整流版を入れるというコロンブスの卵のような簡単な方法で解決しています。
・気になる消費電力は、システムが2.4MW、冷却用が約1MW、計約3.4MW、電気代は年間約100万ドル(1.2億円)だそうです。
・ところで購入(?)費用はNSF(全米科学財団)から獲得した賞金$59M(約62億円)にテキサス大からの助成金を入れて総額$76M (約85億円)とのことです。性能が目標通り達成できれば世界最大性能のHPCシステムが高々100億円以下で実現可能という時代に入ります。
・Minyard博士が多くのアプリケーションに対する性能期待値として、サステインドで50〜100TFLOPSはいくだろうと話していましたが、さてどうなるでしょうか。
・博士は課題として、
●密に実装したことによる発熱や、コモディティなプロセッサー利用による信頼性(MTBF)への影響
●ソフトウェアがまだ成熟していない
ことを指摘していました。講演からはよくわかりませんでしたが、高速プロセッサーとインフィニバンド相互接続網の組み合わせも巨大クラスター・システムの場合定量的に見てスケーラビリティのボトルネックにならないのか気になります。もっともこうした点は百も承知のことでしょうが。
今日、ペタFLOPS以上の性能を指向したスーパーコンピュータには、
●10ペタFLOPSを目指しTechnology By Japanによる次世代スーパーコンピューター・プロジェクト(アーキテクチャの詳細についてはまだ未公開)、
●Powerアーキテクチャをベースに精緻な設計で1〜20ペタFLOPSをターゲットにするIBM Blue Gene、そして
●1ペタFLOPSを目標に、Cell Broadband EngineをアクセルレータにしたLos Alamos National Laboratory/IBMのRoadrunner
の三つがよく知られています。
それらとは異なり、コモディティ製品を集めてシンプルに組み立てるというアプローチをとるTACC Rangerシステムはどこまでの性能を実現するでしょうか。
2007年08月30日
●Reinventing Computing - Burton Smith博士の講演から
・今週はMicrosof社に移られたBurton Smith博士の講演が東京だけでも、東大(秋葉原拠点)、SS研HPCフォーラム2007とふたつあり、二回聞く機会を得ました。
・タイトルは両方とも"Reinventing Computing (コンピューティングを再発明する)"とあり、ISC'07での講演とも共通です。
・講演内容も同じレールの上を走るように、ほとんど同一の内容が語られました。たぶんISC'07とも同じと推察されるので、ご興味の方は東大の講演会を企画された小柳先生によるISC'07小柳レポートの項をごらんになるのがよいと思います。
・博士の友人が話したという、ILP Wall+Power Wall+Memory Wall = Brick Wall という式を引きあいに紹介していましたが、とうとう直面せざるを得なくなったILP(Instruction-level-parallerism)の壁、電力消費対性能の壁、メモリーのバンド幅と遅延の壁についての議論を出発点に、並列処理言語、並列コンパイラー、OS、並列HWアーキテクチャについての課題を指摘したり、示唆を与えたりといった内容でした。
・Reinventingというタイトルですが、reinventingの項目について具体的な提案をされたというよりは、HPCの後進に対し「やることはいっぱいある、reinventingしたら」と促すトーンだったのがややもの足らなかったというと怒られそうです。
こうしたComputingの壁を破るためにはHPCの狭い枠に留まらず、他にある良いものはすべて参考にしてreinventする必要があると指摘していましたが、これはマイクロソフト社に移って得られた考えなのか、あるいはこれが博士が移られた理由なのかちょっと興味深いものがあります。
・タイトルは両方とも"Reinventing Computing (コンピューティングを再発明する)"とあり、ISC'07での講演とも共通です。
・講演内容も同じレールの上を走るように、ほとんど同一の内容が語られました。たぶんISC'07とも同じと推察されるので、ご興味の方は東大の講演会を企画された小柳先生によるISC'07小柳レポートの項をごらんになるのがよいと思います。
・博士の友人が話したという、ILP Wall+Power Wall+Memory Wall = Brick Wall という式を引きあいに紹介していましたが、とうとう直面せざるを得なくなったILP(Instruction-level-parallerism)の壁、電力消費対性能の壁、メモリーのバンド幅と遅延の壁についての議論を出発点に、並列処理言語、並列コンパイラー、OS、並列HWアーキテクチャについての課題を指摘したり、示唆を与えたりといった内容でした。
・Reinventingというタイトルですが、reinventingの項目について具体的な提案をされたというよりは、HPCの後進に対し「やることはいっぱいある、reinventingしたら」と促すトーンだったのがややもの足らなかったというと怒られそうです。
こうしたComputingの壁を破るためにはHPCの狭い枠に留まらず、他にある良いものはすべて参考にしてreinventする必要があると指摘していましたが、これはマイクロソフト社に移って得られた考えなのか、あるいはこれが博士が移られた理由なのかちょっと興味深いものがあります。
2007年08月22日
●東大情報理工の秋葉原拠点でバートン・スミス講演会
小柳先生ISC'07レポートのブログでも触れたバートン・スミス博士について、小柳先生から「コンピュータアーキテクチャの巨人バートン・スミス博士(マイクロソフト)来日の機会を利用して、下記の通り講演会を行います。暑い盛りですが、多数ご来聴ください。場所は東大情報理工の秋葉原拠点です。」と、バートン・スミス講演会の案内が出ていました。
特にWebサイトはないようなので、簡単に引用してご紹介します。
なお、どなたでも参加は自由となっています。
-------------------------------------------------------------
日時:2007年8月27日 午後3時〜
場所:東京大学 情報理工学系研究科 秋葉原拠点 大会議室
〒101-0021東京都千代田区外神田1-18-13
秋葉原ダイビル13F
(JR秋葉原駅の北西方向徒歩1分)
タイトル:Reinventing Computing「コンピューティングを再発明する」
講師:Burton Smith
Technical Fellow, Advanced Strategies and Policy
Microsoft Corporation
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「バートンという大物の顔とともに、東大情報理工の秋葉原拠点を見てみるいいチャンスかも知れません。」とのことです。
特にWebサイトはないようなので、簡単に引用してご紹介します。
なお、どなたでも参加は自由となっています。
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日時:2007年8月27日 午後3時〜
場所:東京大学 情報理工学系研究科 秋葉原拠点 大会議室
〒101-0021東京都千代田区外神田1-18-13
秋葉原ダイビル13F
(JR秋葉原駅の北西方向徒歩1分)
タイトル:Reinventing Computing「コンピューティングを再発明する」
講師:Burton Smith
Technical Fellow, Advanced Strategies and Policy
Microsoft Corporation
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「バートンという大物の顔とともに、東大情報理工の秋葉原拠点を見てみるいいチャンスかも知れません。」とのことです。
2007年08月08日
●SS研HPCフォーラム2007でBurton Smithが講演
・この前の「小柳先生ISC'07レポート 完成」ブログで触れたように、SS研HPCフォーラム2007でMicrosoftのBurton Smith氏の講演があります。
・このSS研HPCフォーラム2007は8月28日に東京 汐留シティセンター24階 富士通(株) 大会議室で開催されます。
案内のURLは、http://www.ssken.gr.jp/bun/sci/program2007-1.htmlです。
テーマは「ペタスケール時代のコンピュータ技術」
・"SS研会員に限らずどなたでも参加できます。お誘いあわせのうえどうぞ!"と案内ページにありました。
・このSS研HPCフォーラム2007は8月28日に東京 汐留シティセンター24階 富士通(株) 大会議室で開催されます。
案内のURLは、http://www.ssken.gr.jp/bun/sci/program2007-1.htmlです。
テーマは「ペタスケール時代のコンピュータ技術」
・"SS研会員に限らずどなたでも参加できます。お誘いあわせのうえどうぞ!"と案内ページにありました。
●小柳先生ISC'07レポート 完成
・7/28に未完としてご紹介した小柳先生ISC'07レポートが堂々A4 60ページ近い大作として完成していました。
・Strohmaier (LBNL)によるTop500の講演から始まって、MicrosoftのBurton Smithの基調講演"Reinventing Computing"、Thomas Sterling (Louisiana State University / CalTech)が、過去一年を振り返っての招待講演 "HPC Achievement and Impact --- 2007, A personal retrospective"等々、詳細かつクリアな説明が続くので、たぶん会場で聞いているよりもよくわかります(もちろん私のつたない英語力の場合ですが)。
・そういえばBurton Smith大先生は、8/28に東京で開催されるSS研HPCフォーラム2007 の講演者になっていますね。
・"Overturning the Conventinal Wisdom for the Multicore Era"の講演をしたJohn ShalfはNERSC, Lawrence Berkeley National Laboratory の人ですが、まだ30才前後のいかにも才気煥発な人で、レポートからもそんな雰囲気が伝わってきます。彼は手も良く動き、プログラミングもバリバリすると伝え聞いたような。
まだ60ページを斜め読みしただけなので、夏休みの午後へ完読の楽しみはとっておきます。
・Strohmaier (LBNL)によるTop500の講演から始まって、MicrosoftのBurton Smithの基調講演"Reinventing Computing"、Thomas Sterling (Louisiana State University / CalTech)が、過去一年を振り返っての招待講演 "HPC Achievement and Impact --- 2007, A personal retrospective"等々、詳細かつクリアな説明が続くので、たぶん会場で聞いているよりもよくわかります(もちろん私のつたない英語力の場合ですが)。
・そういえばBurton Smith大先生は、8/28に東京で開催されるSS研HPCフォーラム2007 の講演者になっていますね。
・"Overturning the Conventinal Wisdom for the Multicore Era"の講演をしたJohn ShalfはNERSC, Lawrence Berkeley National Laboratory の人ですが、まだ30才前後のいかにも才気煥発な人で、レポートからもそんな雰囲気が伝わってきます。彼は手も良く動き、プログラミングもバリバリすると伝え聞いたような。
まだ60ページを斜め読みしただけなので、夏休みの午後へ完読の楽しみはとっておきます。
2007年08月05日
「PACS-CSシステムと計算科学」シンポジウムが9月3-4日に筑波大で
・PACS-CSというと今年6月発表のTop500に86位でランク入りしてきた筑波大のシステムです。その研究開発プロジェクトが最終年度となる本年度はいよいよフルシステムが運用開始になるそうです。
・そして『第三回「計算科学による新たな知の発見・統合・創出」シンポジウム 〜PACS-CSシステムと計算科学〜』と題したシンポジウムが9月3-4日に筑波大で開催されます。
・セッション1:「高性能計算システム」、セッション2:「素粒子物理学」、セッション3:「地球環境」、セッション4:「宇宙物理学」、セッション5:「分子進化」、セッション6:「物質と生命」と内容は多岐にわたるものです。
・途中、PACS-CSシステムの見学会や、ライバルとも言える(?) University of Texas at Austinの0.5ペタFLOPSシステムについての基調講演が予定されています。
これはいろいろな点でたいへん興味深いシンポジウムだと思います。
・そして『第三回「計算科学による新たな知の発見・統合・創出」シンポジウム 〜PACS-CSシステムと計算科学〜』と題したシンポジウムが9月3-4日に筑波大で開催されます。
・セッション1:「高性能計算システム」、セッション2:「素粒子物理学」、セッション3:「地球環境」、セッション4:「宇宙物理学」、セッション5:「分子進化」、セッション6:「物質と生命」と内容は多岐にわたるものです。
・途中、PACS-CSシステムの見学会や、ライバルとも言える(?) University of Texas at Austinの0.5ペタFLOPSシステムについての基調講演が予定されています。
これはいろいろな点でたいへん興味深いシンポジウムだと思います。
2007年07月30日
Cell/B.E.のソフトウェア/アプリケーション・ワークショップ
・Cell Broadband Engine(Cell/B.E.)のソフトウェア/アプリケーション・ワークショップというのが6月にあったんですね。タイトルはちょっと長いですが 「Georgia Tech, Sony/Toshiba/IBM Workshop on Software and Applications for the Cell/B.E. processor」です。
・Sony、Toshiba、IBM がスポンサーでアトランタのジョージア工科大で開催されています。内容はScientific Computingが中心ですが、少しだけGaming and Entertainmentの発表もされています。
・ほとんどの発表についてpdfがダウンロードできます。その一つに、ゲノム配列解析プログラムHMMerをCell/B.E.にポーティングしたHMMer-Cellについて並列化戦略や性能評価をおこなった論文があります。
・Cell/B.E.にはIBM BladeCenter QS21 1台が搭載する合計16個のSPEを使い、Intel Xeon Dual core 、Intel Woodcrest 2ソケット Dual core、AMD Opteron 2ソケット Dual coreと性能比較しています。(QS21は正式発表も出荷もされていないので、テスト用のを使ったのかもしれません)
・結果は歴然で、QS21の方がIntel Xeon Dual core の32.7倍、Intel Woodcrest 2ソケットDual coreの11.5倍、AMD Opteron 2ソケット Dual coreの12.5倍速いという結果が示されています。
Cell/B.E.という今までと大きく違うアーキテクチャを持ったプロセッサーに対して、こうしたまとまった成果がジョージア工科大など米国のあちらこちらから出てくるということが、つまりは米国のソフトウェアの伝統であり優位性の源なのでしょうね。
・Sony、Toshiba、IBM がスポンサーでアトランタのジョージア工科大で開催されています。内容はScientific Computingが中心ですが、少しだけGaming and Entertainmentの発表もされています。
・ほとんどの発表についてpdfがダウンロードできます。その一つに、ゲノム配列解析プログラムHMMerをCell/B.E.にポーティングしたHMMer-Cellについて並列化戦略や性能評価をおこなった論文があります。
・Cell/B.E.にはIBM BladeCenter QS21 1台が搭載する合計16個のSPEを使い、Intel Xeon Dual core 、Intel Woodcrest 2ソケット Dual core、AMD Opteron 2ソケット Dual coreと性能比較しています。(QS21は正式発表も出荷もされていないので、テスト用のを使ったのかもしれません)
・結果は歴然で、QS21の方がIntel Xeon Dual core の32.7倍、Intel Woodcrest 2ソケットDual coreの11.5倍、AMD Opteron 2ソケット Dual coreの12.5倍速いという結果が示されています。
Cell/B.E.という今までと大きく違うアーキテクチャを持ったプロセッサーに対して、こうしたまとまった成果がジョージア工科大など米国のあちらこちらから出てくるということが、つまりは米国のソフトウェアの伝統であり優位性の源なのでしょうね。
2007年07月29日
ペタスケール・コンピューティングへの期待
・基調講演が、理化学研究所が開発を担当している10ペタFLOPS級の次世代スーパーコンピュータ開発についてという研究会が案内されています。
・今回のテーマは「ペタスケール・コンピューティングへの期待」とのことですが、私も過去何回か出席させていただいたNEC・HPC研究会がそれです。今回は第24回ということですから、ずいぶん長期にわたって続いている研究会です。
・開催日時は8月7日(火)13:30-19:30で、会場はNEC本社ビル地下1階(東京都港区芝 5-7-1)です。
・詳細案内は http://www.nec.co.jp/semi/hpc08072007/ に掲載されています。
・今回のテーマは「ペタスケール・コンピューティングへの期待」とのことですが、私も過去何回か出席させていただいたNEC・HPC研究会がそれです。今回は第24回ということですから、ずいぶん長期にわたって続いている研究会です。
・開催日時は8月7日(火)13:30-19:30で、会場はNEC本社ビル地下1階(東京都港区芝 5-7-1)です。
・詳細案内は http://www.nec.co.jp/semi/hpc08072007/ に掲載されています。
2007年07月18日
●Excel 2007 高速化ソリューションのデモ
・Top500の193位に三菱UFJ証券のIBMブレード・サーバー(448ノード)が現れたのを見ると、いよいよ金融分野にもHPCが本格的に必要になって来たかと実感させられますが、この分野のキラー・ソフトウェアというとExcelが筆頭にくるのではないでしょうか(わたしの専門外なので間違っているかも?)。
・まあそれが正しいとすると、並列計算によるExcelの高速化を実現することがまず重要ですが、百聞は一見にしかずということで、日本IBMのエンジニアがその並列化に取り組んでIBMブレード・サーバー上でデモを予定しています。
・会場は、マイクロソフト ビジネスフォーラム2007のIT基盤強化ゾーンのIBMブースです。テーマは「Windows Compute Cluster Server との連携によるExcel 2007 高速化ソリューションと、ブレード・サーバー・ソリューション」です。
梅雨やら何やらですっきりしない季節が続いているせいか、うん十年ぶりに蕁麻疹などというものになってしまいました。たまにこういう意表を突かれることが起こると新鮮な刺激になって、ふだん見落としていたことがわかったり、新しい行動のきっかけになったりするので必ずしも悪いことだけではありません。
さて蕁麻疹のほうは抗ヒスタミン剤を処方していただいたせいか4日ほどでほとんど消えてしまいました。天才Y先生にその話をしたところ、即座に「それは100%薬害ですよ」とのご託宣。なるほど。
・まあそれが正しいとすると、並列計算によるExcelの高速化を実現することがまず重要ですが、百聞は一見にしかずということで、日本IBMのエンジニアがその並列化に取り組んでIBMブレード・サーバー上でデモを予定しています。
・会場は、マイクロソフト ビジネスフォーラム2007のIT基盤強化ゾーンのIBMブースです。テーマは「Windows Compute Cluster Server との連携によるExcel 2007 高速化ソリューションと、ブレード・サーバー・ソリューション」です。
梅雨やら何やらですっきりしない季節が続いているせいか、うん十年ぶりに蕁麻疹などというものになってしまいました。たまにこういう意表を突かれることが起こると新鮮な刺激になって、ふだん見落としていたことがわかったり、新しい行動のきっかけになったりするので必ずしも悪いことだけではありません。
さて蕁麻疹のほうは抗ヒスタミン剤を処方していただいたせいか4日ほどでほとんど消えてしまいました。天才Y先生にその話をしたところ、即座に「それは100%薬害ですよ」とのご託宣。なるほど。
2007年06月27日
●Top500リストの2007年6月版がリリース
・ドレスデンで始まったISC07で恒例のTop500リストの2007年6月版が今日リリースされました。
・Topは不動で、ローレンスリバモア国立研究所のBlue Gene/Lの280.6 TFLOPS。Blue GeneはTop10に4システム、Top500では勘定すると34システムがリスト入りしています。今日発表されたばかりのBlue Gene/Pの8,192プロセッサーのシステムも31位にいますが、これはIBMロチェスターとなっているのでロチェスター工場で測定したものでしょう。
・Top10中にIBMが、Blue Gene 4システムに加えてASCパープルとバルセロナ・スーパーコンピューティング・センターのMareNostrumブレード・システムの計6システムを占めています。
・Cray Inc.が2位、3位、Dellが8位、SGIが10位を取ったというのがメーカー別の分類です。
・Hewlett-PackardはTop50には一台もランク入りしてませんが、Top500全体で見るとシステム数では今回IBMを小差で抜いて1位でした。性能累計ではIBMがだんとつで1位という状況は変わっていません。
・日本はというと、東工大のTSUBAMEグリッド・クラスターが14位、そして地球シミュレーターが20位と、前回とおなじ顔ぶれとなっていて超大型システム導入が最近なかったことがわかります。Top500リストには前回30システム入っていたのが今回はさらに減って23システムとなっています。
・この23システムの中には 5システムのBlue Geneが含まれていたりするので国産メーカー製はTSUBAMEを入れて13システムと激減します。
・異色なのは、国内23システムの中に三菱UFJ証券が193位でランクインしていることです。OSがWindows CCS2003。Xeon dual core(3 GHz)のIBM HS21ブレードによるクラスター・システムです。
Top500に表れたこうした日本のHPCシステムについてのシビアな状況を見ると、たとえばベクトル機全盛だった時のように、海外に一目おかれるほどの高度なHPCの活用を来るべきペタFLOPS時代に向けてうまく実現していけるのだろうかと考えてしまいます。
まずは焦点を絞ったHPC応用分野について学術的な高い成果をあげるための戦略を立て、それにそってTop500の上位にランク入りできるさまざまな最新システムを継続的に国内に設置していくのも案外よいのでないか、と個人的には思ったりしていますが、さてどうでしょうか。
・Topは不動で、ローレンスリバモア国立研究所のBlue Gene/Lの280.6 TFLOPS。Blue GeneはTop10に4システム、Top500では勘定すると34システムがリスト入りしています。今日発表されたばかりのBlue Gene/Pの8,192プロセッサーのシステムも31位にいますが、これはIBMロチェスターとなっているのでロチェスター工場で測定したものでしょう。
・Top10中にIBMが、Blue Gene 4システムに加えてASCパープルとバルセロナ・スーパーコンピューティング・センターのMareNostrumブレード・システムの計6システムを占めています。
・Cray Inc.が2位、3位、Dellが8位、SGIが10位を取ったというのがメーカー別の分類です。
・Hewlett-PackardはTop50には一台もランク入りしてませんが、Top500全体で見るとシステム数では今回IBMを小差で抜いて1位でした。性能累計ではIBMがだんとつで1位という状況は変わっていません。
・日本はというと、東工大のTSUBAMEグリッド・クラスターが14位、そして地球シミュレーターが20位と、前回とおなじ顔ぶれとなっていて超大型システム導入が最近なかったことがわかります。Top500リストには前回30システム入っていたのが今回はさらに減って23システムとなっています。
・この23システムの中には 5システムのBlue Geneが含まれていたりするので国産メーカー製はTSUBAMEを入れて13システムと激減します。
・異色なのは、国内23システムの中に三菱UFJ証券が193位でランクインしていることです。OSがWindows CCS2003。Xeon dual core(3 GHz)のIBM HS21ブレードによるクラスター・システムです。
Top500に表れたこうした日本のHPCシステムについてのシビアな状況を見ると、たとえばベクトル機全盛だった時のように、海外に一目おかれるほどの高度なHPCの活用を来るべきペタFLOPS時代に向けてうまく実現していけるのだろうかと考えてしまいます。
まずは焦点を絞ったHPC応用分野について学術的な高い成果をあげるための戦略を立て、それにそってTop500の上位にランク入りできるさまざまな最新システムを継続的に国内に設置していくのも案外よいのでないか、と個人的には思ったりしていますが、さてどうでしょうか。

