SC07
2007年11月28日
●SC07 (番外)
・SC07から帰ってほぼ10日、どうにか疲労感が取れつつあるところですが、IBMブースの様々な展示とデモのムービーが公開されています。説明者の話の英文スクリプトもついています。ただ会場でのライブ収録なことから勘違いもあったりするようで100%正確とは思わない方がよさそうです(さっそくひとつ誤りを見つけました)。この辺はおおらかなものです。
・テクニカル・コンファレンスの参加者にバッグと一緒に配布しているいつものコンファレンスCDが入っていないと思っていたら、今年はなんとUSB (1GB)に変わっていました。小さくて入っていたのに気がつかなかっただけでした。もっとも論文のpdfが入っているわけでもなく、単にSC07のウェブ・サイトにリンクさせているだけなので、合理的とはいえ会場受付で受け取るありがたみの方は年々減っていく感じです。
・さて、今年初めて海外に携帯電話を持って行ったわけですが、予想以上に便利なことがわかりました。写真のNOKIAのE61というスマートフォンに、ソフトバンクのSIMカードを入れ、国際ローミングの手続きをして持っていったところ、ロスアンゼルスの空港で電源を入れたら、何もしなくても現地の電話会社の電波をつかまえ、いきなり現地時間を表示してくれたのにはびっくりしました。最近は腕時計を持たなくなったので終始重宝しました。そのほか空港やSC07会場の無線LANにつなげて気軽にWebをチェックしたりと海外旅行にはことの他便利でした。
・ついでにその他の携帯品を紹介してしまうと、もちろんThinkPadは必須で、その上のE61の手前にあるのが時差ぼけ解消にうそのように効くメラトニン錠剤。私にとっては今や必須の持参薬になっていますが、それまでの日本の明け方に当たるアメリカの午後になると体全体が眠気に襲われていた現象を感じなくなりました。その右が大変気に入っている広角23mmのKodak製のカメラ。ただし、軽いせいで手ぶれしやすく、暗い会場でスライドをメモ代わりに撮影するのには全く向いていません。それと長いフライトで退屈しないためのiPod nanoと言ったところです。もっともiPodのイヤホンは密閉性のよいもの(シュア E5C)に変えましたが。
・この程度に荷物をおさえ、衣類を加えた程度のハンドキャリー用鞄一個を持っての海外旅行は軽快で極めて快適です。
・テクニカル・コンファレンスの参加者にバッグと一緒に配布しているいつものコンファレンスCDが入っていないと思っていたら、今年はなんとUSB (1GB)に変わっていました。小さくて入っていたのに気がつかなかっただけでした。もっとも論文のpdfが入っているわけでもなく、単にSC07のウェブ・サイトにリンクさせているだけなので、合理的とはいえ会場受付で受け取るありがたみの方は年々減っていく感じです。
・ついでにその他の携帯品を紹介してしまうと、もちろんThinkPadは必須で、その上のE61の手前にあるのが時差ぼけ解消にうそのように効くメラトニン錠剤。私にとっては今や必須の持参薬になっていますが、それまでの日本の明け方に当たるアメリカの午後になると体全体が眠気に襲われていた現象を感じなくなりました。その右が大変気に入っている広角23mmのKodak製のカメラ。ただし、軽いせいで手ぶれしやすく、暗い会場でスライドをメモ代わりに撮影するのには全く向いていません。それと長いフライトで退屈しないためのiPod nanoと言ったところです。もっともiPodのイヤホンは密閉性のよいもの(シュア E5C)に変えましたが。
・この程度に荷物をおさえ、衣類を加えた程度のハンドキャリー用鞄一個を持っての海外旅行は軽快で極めて快適です。
2007年11月16日
●SC07 (その7: Gordon Bell賞、FORTRAN 50周年、その他)
今日は午後に予定通りSan Diegoに移動したため、13:30からのゴードンベル賞の発表に出席できませんでしたが、すでに受賞者が速報でpress releaseされていました。
◇Gordon Bell賞
・やはり一気にピーク性能500TFLOPSを超えるまでBlue Gene/Lを拡張して挑戦したLawrence Livermore National LaboratoryとIBMチームによる"Extending Stability Beyond CPU-Millennium: Micron-Scale Atomistic Simulation of Kelvin-Helmholtz Instability"(雲のミクロンレベルの安定性シミュレーション)が受賞しました。
昨日このチームの講演を聞きましたが、計算性能をアップしたBlue Gene/Lを使用したことに加え、I/O能力の性能アップにも着目して手を打ったという内容になっていて、講演としても充実したものでした。
◇FORTRAN 50周年の記念パネル・ディスカッション
FORTRANの開発リーダー バッカス氏は今年なくなりましたが、FORTRANができて50周年を記念したパネル・ディスカッションが11/15の午前にありました。
司会はこのblogでも紹介したことのあるIBMのAllenおばさん(Turing賞受賞のFrancis Allen)、パネリストはFORTRANをシステム側、アプリケーション側等々知り尽くした4人、となればそれ相応の年齢になるわけですが、パネリストの個性豊かな面白いパネルでした。(この会場には小柳先生はじめ日本のHPC界で活躍されている方々も出席していました。SC07小柳レポートに期待です)
◇Reno
・Renoは二回目の滞在ですが季節が違い、ホテルが違い、会場も違っているので、今回はちょっと勝手が違いました。
知ってはいたもののホテルの受付カウンターからすでにカジノの雰囲気いっぱいで、どうやらレストランなどもカジノの中にあるようで結局わからないままでした。
・食事はどうするかというと、午前午後にコンファレンス会場に用意される飲み物と菓子パンや果物、アイスクリームなどで十分です。
・8:30-19:00までいろいろな講演、発表、BOFなどが並行して走る上に広大な展示会場も見たり聞いたりしなければならないので、時間がたりないというのが私だけでなく大方の感想でした。参加者もじつに熱心で、会話も盛んでした。
・Renoはいまの季節は山に少し雪があったりして乾燥気味のようです。初夏ぐらいの方がRenoをもっと楽しめたような気がします。
私が見たSC07はこんな内容でした。
来年はテキサスのオースチンでSC08です。 (Old town@San Diego)
◇Gordon Bell賞
・やはり一気にピーク性能500TFLOPSを超えるまでBlue Gene/Lを拡張して挑戦したLawrence Livermore National LaboratoryとIBMチームによる"Extending Stability Beyond CPU-Millennium: Micron-Scale Atomistic Simulation of Kelvin-Helmholtz Instability"(雲のミクロンレベルの安定性シミュレーション)が受賞しました。
昨日このチームの講演を聞きましたが、計算性能をアップしたBlue Gene/Lを使用したことに加え、I/O能力の性能アップにも着目して手を打ったという内容になっていて、講演としても充実したものでした。
◇FORTRAN 50周年の記念パネル・ディスカッション
FORTRANの開発リーダー バッカス氏は今年なくなりましたが、FORTRANができて50周年を記念したパネル・ディスカッションが11/15の午前にありました。司会はこのblogでも紹介したことのあるIBMのAllenおばさん(Turing賞受賞のFrancis Allen)、パネリストはFORTRANをシステム側、アプリケーション側等々知り尽くした4人、となればそれ相応の年齢になるわけですが、パネリストの個性豊かな面白いパネルでした。(この会場には小柳先生はじめ日本のHPC界で活躍されている方々も出席していました。SC07小柳レポートに期待です)
◇Reno
・Renoは二回目の滞在ですが季節が違い、ホテルが違い、会場も違っているので、今回はちょっと勝手が違いました。知ってはいたもののホテルの受付カウンターからすでにカジノの雰囲気いっぱいで、どうやらレストランなどもカジノの中にあるようで結局わからないままでした。
・Renoはいまの季節は山に少し雪があったりして乾燥気味のようです。初夏ぐらいの方がRenoをもっと楽しめたような気がします。私が見たSC07はこんな内容でした。
来年はテキサスのオースチンでSC08です。 (Old town@San Diego)
2007年11月15日
●SC07 (その5) HPCに、とっても強気なアメリカ政府
・11/14の朝一は、"American Competitiveness Initiative: Role of High End Computation"(「米国の競争力強化イニシャティブ: HPCの役割」といったところでしょうか)という堂々の演題で、DOE(エネルギー省)のUnder Secretary of ScienceのOrback氏が講演しました。SC07はInternational conferenceとはいうものの、やはり米国のイベントですね。
・2002年に日本の地球シミュレーター出現に驚いて、それ以降HPCの強化を着々築いてきた米国の成果が顕著になったこともあってか強気の講演でした。
・それによると、研究者は2002年の100倍のコンピューター・パワーを現在使えるようになった。さらに2008年度は2007年の16%増(+$600Mというからざっと700億円増)をPresident's requestとし、能力を2016年に2006年の倍にするという道をSecretary of Scienceがつけた、ということです。
・科学分野のリーダーシップと経済の競争力を米国が維持するためにHPCが必要だと位置づけをし、シミュレーションは理論・実験に続く第三の柱だがこの柱をどんどん太くするとしています。
・将来ビジョンは、ペタスケールを超え"Exascale"でした。
・2002年に日本の地球シミュレーター出現に驚いて、それ以降HPCの強化を着々築いてきた米国の成果が顕著になったこともあってか強気の講演でした。
・それによると、研究者は2002年の100倍のコンピューター・パワーを現在使えるようになった。さらに2008年度は2007年の16%増(+$600Mというからざっと700億円増)をPresident's requestとし、能力を2016年に2006年の倍にするという道をSecretary of Scienceがつけた、ということです。
・科学分野のリーダーシップと経済の競争力を米国が維持するためにHPCが必要だと位置づけをし、シミュレーションは理論・実験に続く第三の柱だがこの柱をどんどん太くするとしています。
・将来ビジョンは、ペタスケールを超え"Exascale"でした。
2007年11月14日
●SC07 (その4) ブースのもよう
・数多い日本からの展示ブースの中でも、ダントツに広いAIST(独立行政法人産業技術総合研究所(産総研))と、おとなりのNAREGI(国立情報学研究所のNational Research Grid Initiative)のブースです。
・これはIBMのブースに展示しているBlue Gene/Pのノードカード (ピーク性能で435 GFLOPS)。これが1ラックに32枚入り、13.9TFLOPS/ラックのピーク性能になります。・以下はIBMのブースの展示の一部の紹介です。
・つい最近発表されたばかりのPOWER6搭載のブレード型サーバー JS22が、どこかのInfinibandスイッチの横に立て掛けられていました。
・こちらはCell B.E.搭載ブレードQS21を使用したUCSD(カリフォルニア大サンディエゴ校)のデモです。デモをしていたのはUCSDの院生の方でしたが、このデモもある程度Cell/B.E.のプログラミングを習熟した後、実質5日間で制作したと話していました。写真ではわかりにくいですが、ボールを回すとリアルタイムに山に道ができていき、多数の自動車がくるくる回りながら道の先端に合わせて移動していくデモです。
・これは参考出展というか、まさに誇示という意味でのデモンストレーションです。まだ発表前の次期IBM System p575(看板に注目)です。現在のp575はPOWER5+搭載ですが、これはPOWER6搭載した水冷型のもので、内部も見ることができIBMブース一番人気(!)のようでした。(もちろん正式製品とどこかで違ってくる可能性はありますが、見るとかなりインパクトがありました)。(11/13の内容についてはひとまずこれで終わります)
●SC07 (その3) Top500 LIST of World's fastest Supercomputers
・もう日本でもNewsが流れているように、Top500リストの最新版が発表されましたが、SC07の会場では夕方により詳細な内容によるTop500 Birds of a Feather (BOF)セッションがあったところです。
・発表前まではピーク性能500TFLOPSと言われていたTACCのRangerシステムが1位となるのではという予想もありましたがそれは今回は実現しなかったようで、LLNLのBlue Gene/LがLINPACK性能で500TFLOPSを少し欠ける圧倒的性能で1位をゆうゆうとキープしました。2位は次世代のBlue GeneであるBlue Gene/Pを導入したドイツのユーリッヒ研究センター(Forschungszentrum Juelich)です。
・LANLとIBMとで開発中の1PetaFLOPS級のRoadrunnerだけでなく、ANLが2009年に556TFLOPSのBlue Gene/Pを実現します。(補足訂正: 11/14のANLのIBMブースでのプレゼンテーションで、2008年春に111TFLOPS, 2009早期に445TFLOPS追加の二段階で556TFLOPS到達ということでした。)そうするとしばらくLLNLのBlue Gene/Pが一位を維持し、いずれにしてもピーク性能500TFLOPSと言われる今の構成でTACCのRangerシステムが1位をとる目はなくなったと言えます。ダイナミックで、なかなか厳しい世界です。
・IBMシステムがTop 1、2になっただけでなく、前回HP製のシステムに負けてしまったTop500の全体のシステム数の割合も手堅く元に戻り今回Top復帰となりました(IBM:46.4%, HP: 33.2%)。
・たぶん日本のHPC関係者にとって意表をつかれたのは、インドのTata Sons LtdがHP製のクラスター・システム(Hewlett-Packard Cluster Platform 3000 BL460c)にインド独自の革新的ルーティング技術を適用して117.9TFLOPSの性能を出し4位、アジアではトップになったことではないでしょうか。
・発表前まではピーク性能500TFLOPSと言われていたTACCのRangerシステムが1位となるのではという予想もありましたがそれは今回は実現しなかったようで、LLNLのBlue Gene/LがLINPACK性能で500TFLOPSを少し欠ける圧倒的性能で1位をゆうゆうとキープしました。2位は次世代のBlue GeneであるBlue Gene/Pを導入したドイツのユーリッヒ研究センター(Forschungszentrum Juelich)です。
・LANLとIBMとで開発中の1PetaFLOPS級のRoadrunnerだけでなく、ANLが2009年に556TFLOPSのBlue Gene/Pを実現します。(補足訂正: 11/14のANLのIBMブースでのプレゼンテーションで、2008年春に111TFLOPS, 2009早期に445TFLOPS追加の二段階で556TFLOPS到達ということでした。)そうするとしばらくLLNLのBlue Gene/Pが一位を維持し、いずれにしてもピーク性能500TFLOPSと言われる今の構成でTACCのRangerシステムが1位をとる目はなくなったと言えます。ダイナミックで、なかなか厳しい世界です。
・IBMシステムがTop 1、2になっただけでなく、前回HP製のシステムに負けてしまったTop500の全体のシステム数の割合も手堅く元に戻り今回Top復帰となりました(IBM:46.4%, HP: 33.2%)。
・たぶん日本のHPC関係者にとって意表をつかれたのは、インドのTata Sons LtdがHP製のクラスター・システム(Hewlett-Packard Cluster Platform 3000 BL460c)にインド独自の革新的ルーティング技術を適用して117.9TFLOPSの性能を出し4位、アジアではトップになったことではないでしょうか。
●SC07 (その2)
◇ Opening
・今日11月13日は8時半からKeynoteでしたが、頭の部分でOpening speechなどがありました。7面のスクリーンを使用した広い会場でしたが、SC07 PresidentのBecky女史によると9,000人を超える参加者と314の展示団体(197が企業、117が大学・研究機関)で今年は新規が73団体あったそうです。
・HPCへの新規参入が多いのはそれだけHPCの認知度が増し、多分野に影響が及んできていることを示していますから、すばらしいことです。
・Renoは通信事情がSC07の要求を見たなせなかったので、10-11月の間81.3マイルの光回線を引いてSCinetの環境を実現しています。学生ボランタリーを活用したりと、こうした組織化の上手さというのはなかなかまねができない感じです。これが会場に設置されたSCinet用のシステムです。この設備に展示ブースはもとより、参加者も会場から自由にInternetへアクセスできます。
・来年のSC08はAustinに決定で、SC08 PresidentのPat女史がカーボーイ・ハット姿で登場、前宣伝をしました。ハイテックで名高いAustinだけに、Thrust Area(推進分野)をEnergyとBiomedical Informaticsの二つにする。また音楽が盛んな土地なのでMusic Initiativeの企画をすると言っていましたので、こうご期待です。
◇ BMW Sauber Formula One (F1)の講演
・BMWのF1のComputational Fluid Dynamics(CFD)のヘッドのLarsson氏の講演がなかなか面白かったです。
・彼によるとF1ではエンジン技術も長年、事実上は固定化していて性能を上げられるのは空力設計だということでした。空力でDownforceを生じさせると、バルセロナのコースで93.07secだったのが74.10secにタイムを縮められる。投資としてひとつある風洞をもう一個建設するか、かわりにコンピュータ―を入れてCFDを強化するかという問いに対しては後者に決め、現在は512 Dual Core Xeon 5160のクラスター(>12 TFLOPS)を導入しFluentコードでシミュレーションをしているそうです。
・計算モデルは2007年は10億セルで、ばかでかいF1のタイヤのうしろに生じる乱流によるWake Flowが後続車にどう影響するかを計算しています。これはF1レースでは後続車にとって大きな問題だからです。
・その他Aeromapをつくるためのパラメトリック計算が毎日Full Car Simulationで1,000ケースおこなう必要があり、FluentのDynamic Meshingの機能などを使って処理していると話していました。
・今日11月13日は8時半からKeynoteでしたが、頭の部分でOpening speechなどがありました。7面のスクリーンを使用した広い会場でしたが、SC07 PresidentのBecky女史によると9,000人を超える参加者と314の展示団体(197が企業、117が大学・研究機関)で今年は新規が73団体あったそうです。・HPCへの新規参入が多いのはそれだけHPCの認知度が増し、多分野に影響が及んできていることを示していますから、すばらしいことです。
・Renoは通信事情がSC07の要求を見たなせなかったので、10-11月の間81.3マイルの光回線を引いてSCinetの環境を実現しています。学生ボランタリーを活用したりと、こうした組織化の上手さというのはなかなかまねができない感じです。これが会場に設置されたSCinet用のシステムです。この設備に展示ブースはもとより、参加者も会場から自由にInternetへアクセスできます。・来年のSC08はAustinに決定で、SC08 PresidentのPat女史がカーボーイ・ハット姿で登場、前宣伝をしました。ハイテックで名高いAustinだけに、Thrust Area(推進分野)をEnergyとBiomedical Informaticsの二つにする。また音楽が盛んな土地なのでMusic Initiativeの企画をすると言っていましたので、こうご期待です。
◇ BMW Sauber Formula One (F1)の講演
・BMWのF1のComputational Fluid Dynamics(CFD)のヘッドのLarsson氏の講演がなかなか面白かったです。
・彼によるとF1ではエンジン技術も長年、事実上は固定化していて性能を上げられるのは空力設計だということでした。空力でDownforceを生じさせると、バルセロナのコースで93.07secだったのが74.10secにタイムを縮められる。投資としてひとつある風洞をもう一個建設するか、かわりにコンピュータ―を入れてCFDを強化するかという問いに対しては後者に決め、現在は512 Dual Core Xeon 5160のクラスター(>12 TFLOPS)を導入しFluentコードでシミュレーションをしているそうです。
・計算モデルは2007年は10億セルで、ばかでかいF1のタイヤのうしろに生じる乱流によるWake Flowが後続車にどう影響するかを計算しています。これはF1レースでは後続車にとって大きな問題だからです。
・その他Aeromapをつくるためのパラメトリック計算が毎日Full Car Simulationで1,000ケースおこなう必要があり、FluentのDynamic Meshingの機能などを使って処理していると話していました。
2007年11月13日
●SC07 (その1)
・昨年と違い、飛行機は順調に成田-ロスアンジェルス-リノと定時に運行され、うす曇りのやや肌寒いリノに午後に到着。そのままSC07指定のホテルに入りましたが、ホテルのフロントがある広大なフロアがカジノになっているのはリノならでは。

・さっそく会場のリノ-スパークス・コンベンション・センターに行ってテクニカル・カンファレンス登録者バッジを受け取ってきました。今年は小さいリュックがおまけですが、CDは入っていません。Webに完全に置き換わったのか、それとも単に入れ忘れか?
・コンベンション・センターから出るとこんなサインが目に入りました。
・今日はこのあと夕方7:00からOpening Nightというのがあります。
(ここから先は追加になります)

・さっきOpening Nightから帰ってきました。展示会場の前夜祭といった内容で、まず会場前の金管バンドが奏でる中、いよいよ開場です。

・はいるとすぐ前にIBMのブースなどメーカー関係のブースが目につきます。
・会場に点在するビュッフェは長蛇の列ですがほんの軽食のみ。
時差ぼけの影響もでてきたので、今日はこのへんで終わりにします。

・さっそく会場のリノ-スパークス・コンベンション・センターに行ってテクニカル・カンファレンス登録者バッジを受け取ってきました。今年は小さいリュックがおまけですが、CDは入っていません。Webに完全に置き換わったのか、それとも単に入れ忘れか?
・コンベンション・センターから出るとこんなサインが目に入りました。・今日はこのあと夕方7:00からOpening Nightというのがあります。
(ここから先は追加になります)

・さっきOpening Nightから帰ってきました。展示会場の前夜祭といった内容で、まず会場前の金管バンドが奏でる中、いよいよ開場です。

・はいるとすぐ前にIBMのブースなどメーカー関係のブースが目につきます。
時差ぼけの影響もでてきたので、今日はこのへんで終わりにします。
2007年11月08日
●SC07 展示ブースでのことしの賞品は?
・SC07がいよいよ11/10から始まるので、SC07参加登録をした私にも各社から展示ブースへの案内eメールがどんどん届いているところです。
・ただ去年にくらべてブース訪問者へ賞品をだすところが減った印象です。
・Visual Numerics社のiPod Shuffle
・ LSI Corporation社のクイズ解答者全員にStarbucks card
・ RapidMind社のPLAYSTATION3 三台
・ ADVA Optical Networking社は招待メールのプリントアウトを持参すれば1 GB USB flash drive (気前がよい)
・ SGI社が25周年記念ということでApple iPod iTouch
といったところでしょうか。
・ただ去年にくらべてブース訪問者へ賞品をだすところが減った印象です。
・Visual Numerics社のiPod Shuffle
・ LSI Corporation社のクイズ解答者全員にStarbucks card
・ RapidMind社のPLAYSTATION3 三台
・ ADVA Optical Networking社は招待メールのプリントアウトを持参すれば1 GB USB flash drive (気前がよい)
・ SGI社が25周年記念ということでApple iPod iTouch
といったところでしょうか。
2007年09月17日
● SC07まで2ヶ月弱
早いもので、今年もSC07 (International conference on high performance computing, networking, storage, and analysis)まで2ヶ月弱となりました。
今年のSC07はネバダ州のRenoで11月10日(土)〜16日(金)に開催されます。Renoでは1989年に一度開催されているので実に18年ぶりとなります。当時のプログラムにはCray-2、Cray Y-MP、ETA-10や筑波大のQCD-PAXなどが並んでいて、ベクトル・マルチプロセッサー全盛でやや高並列システムの兆しありといった様子がうかがえます。
コンファレンスは11月13日(火)から始まりますが、ペタスケール・コンピューティングへの話題が多かった昨年に比べプログラムの内容がやや地味な印象を受けます。
最初の基調講演は、MITのCenter for Bits and Atoms 所長のニール ガーシェンフェルド博士による"Programming Bits and Atoms"です。MITのメデイアラボの教授だったこともある人だそうです。
今年は昨年に比べてクライスラー、BMW、GM、Pratt & Whitneyや家電メーカーのWhirlpoolなどIT以外の製造業界からの発表も目につきます。
さてゴードン・ベル賞のファイナリストには、プログラムの掲載順に、
1.MDGRAPE-3によるX線タンパク構造解析で281TFLOPSの性能を示した理化学研究所のYousuke Ohno氏等のチーム
2.地球シミュレーター上で第一原理シミュレーション・コード PHASEを使い大規模半導体系を解き、14.6 TFLOPS(理論ピーク性能の59%)を達成した物質・材料研究機構のTakahisa Ohno氏等のチーム
3.Blue Gene/Lを使ってケルビン-ヘルムホルツ不安定性の最初のミクロン・スケールの計算で54.4TFLOPSを示したLawrence Livermore National Laboratory (LLNL)のJames N. Glosli氏等のチーム
4.LLNLのBlue Gene/Lで数値気象予報の中でも高分解能なWeather Research and Forecast (WRF) モデルを計算したUniversity Consortium for Atmospheric ResearchのJohn Michalakes氏等のチーム
の計4チームが選ばれています。
理論ピーク性能が現在Top500の1位のLLNLのBlue Gene/Lを凌ぐ1/2ペタFLOPSとして設計され、来年元旦にはNSF Teragridから利用可能になる予定のTexas Advanced Computing Center (TACC) のRangerシステムがアプリケーション性能でBlue Gene/Lを追い越してTop500のNO.1になれるかどうかは興味のあるところです。
Rangerについては"Introduction to Ranger: the First NSF "Track 2" Petascale System"というBOFが開かれます。
私は13日〜15日に参加し、16日は一日サンジェゴで過ごすことにして、飛行機とホテルを予約したところです。
今年のSC07はネバダ州のRenoで11月10日(土)〜16日(金)に開催されます。Renoでは1989年に一度開催されているので実に18年ぶりとなります。当時のプログラムにはCray-2、Cray Y-MP、ETA-10や筑波大のQCD-PAXなどが並んでいて、ベクトル・マルチプロセッサー全盛でやや高並列システムの兆しありといった様子がうかがえます。コンファレンスは11月13日(火)から始まりますが、ペタスケール・コンピューティングへの話題が多かった昨年に比べプログラムの内容がやや地味な印象を受けます。
最初の基調講演は、MITのCenter for Bits and Atoms 所長のニール ガーシェンフェルド博士による"Programming Bits and Atoms"です。MITのメデイアラボの教授だったこともある人だそうです。
今年は昨年に比べてクライスラー、BMW、GM、Pratt & Whitneyや家電メーカーのWhirlpoolなどIT以外の製造業界からの発表も目につきます。
さてゴードン・ベル賞のファイナリストには、プログラムの掲載順に、
1.MDGRAPE-3によるX線タンパク構造解析で281TFLOPSの性能を示した理化学研究所のYousuke Ohno氏等のチーム
2.地球シミュレーター上で第一原理シミュレーション・コード PHASEを使い大規模半導体系を解き、14.6 TFLOPS(理論ピーク性能の59%)を達成した物質・材料研究機構のTakahisa Ohno氏等のチーム
3.Blue Gene/Lを使ってケルビン-ヘルムホルツ不安定性の最初のミクロン・スケールの計算で54.4TFLOPSを示したLawrence Livermore National Laboratory (LLNL)のJames N. Glosli氏等のチーム
4.LLNLのBlue Gene/Lで数値気象予報の中でも高分解能なWeather Research and Forecast (WRF) モデルを計算したUniversity Consortium for Atmospheric ResearchのJohn Michalakes氏等のチーム
の計4チームが選ばれています。
理論ピーク性能が現在Top500の1位のLLNLのBlue Gene/Lを凌ぐ1/2ペタFLOPSとして設計され、来年元旦にはNSF Teragridから利用可能になる予定のTexas Advanced Computing Center (TACC) のRangerシステムがアプリケーション性能でBlue Gene/Lを追い越してTop500のNO.1になれるかどうかは興味のあるところです。
Rangerについては"Introduction to Ranger: the First NSF "Track 2" Petascale System"というBOFが開かれます。
私は13日〜15日に参加し、16日は一日サンジェゴで過ごすことにして、飛行機とホテルを予約したところです。

